国内

舛添氏の妻・雅美さん 「あの数か月はよく覚えていない」

新刊が話題の舛添氏

〈家族の絆がなければ、精神的な健康を保つことは困難だったかもしれない〉。前都知事・舛添要一氏(68才)の話題書『都知事失格』(小学館)には、そんな一文がある。舛添氏が味わった転落の日々、その反省と後悔は同書に詳しく綴られているが、夫を傍らで支えた妻・雅美さん(53才)の心労は、どれほどのものだったろうか。四六時中、マスコミに監視された3か月。記者の質問に反論しようものなら「この夫にしてこの妻あり」とまで書かれた。あのバッシングの日々から1年。もう1人の当事者・雅美さんが、騒動後、初めて口を開いた。

 * * *
 私、勘がいいんです。電車内でスマホがこっちを向いていたら、ああ今、記者さんに撮られているなぁとわかる。主人がああいう人だから、そのぐらいは慣れています。

 でも、あの時だけは自分を抑えられなかった。朝起きた時に、「外に(記者が)いるな」とはわかっていました。うちの息子は遠距離通学だから早朝6時半には家を出ます。

 最初、息子はカメラに気づいて玄関に戻ってきたんです。だけど私は「カメラマンに撮らないよう頼むから、一緒に出よう」と背中を押した。「息子が通りますから(撮らないで)」ってね。でも彼らは応じない。だから「やめてください!」と叫ぶ。するとカメラが寄る。私も今までの経験で、「あっ、これは罠だ!」とわかった。でも、ここで引いたら、母親としての自分を許せなくなってしまう、と思ってしまって──。

〈昨年6月、あるワイドショーで放映された映像には記者の質問に答えずに、激昂する雅美さんの姿が映されていた。子供がいたことがわからないよう上手に編集されていた。なぜこんな目に遭っているのか。ただただ悔しかった。ブルーの涼しげなシャツをまとった雅美さんは淡々と、だが一語一語を確かめるように当時を思い返す。

 昨年3月、高額な海外出張費や事務所費の「公私混同」問題などが報じられると、別荘所有や親族間の争いまで話題に上った。舛添氏の自宅兼事務所周辺には、雑多な人間が集まった。一時期は、右翼の街宣車が17台も陣取った〉

 警察がバリケードを敷いているから街宣車は家の前までは近づけない。でも、声は聞こえてくる。「この売国奴!」って。街中に響きわたっていました。買い物に行くときは会う人、会う人に「申し訳ございません」と謝りました。

 一度、娘が飛び込むように帰宅したことがあったんです。活動家のかたがスピーカーで大声を上げていたときのこと。娘はたまたますれ違ったかたに「何見てんだ、この野郎」と、傘で突かれそうになったと。警察に相談したら、彼らもマークしていたかただったみたい。

関連キーワード

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
今年1月から番組に復帰した神田正輝(事務所SNS より)
「本人が絶対話さない病状」激やせ復帰の神田正輝、『旅サラダ』番組存続の今後とスタッフが驚愕した“神田の変化”
NEWSポストセブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
《那須町男女遺体遺棄事件》剛腕経営者だった被害者は近隣店舗と頻繁にトラブル 上野界隈では中国マフィアの影響も
女性セブン
山下智久と赤西仁。赤西は昨年末、離婚も公表した
山下智久が赤西仁らに続いてCM出演へ 元ジャニーズの連続起用に「一括りにされているみたい」とモヤモヤ、過去には“絶交”事件も 
女性セブン
日本、メジャーで活躍した松井秀喜氏(時事通信フォト)
【水原一平騒動も対照的】松井秀喜と全く違う「大谷翔平の生き方」結婚相手・真美子さんの公開や「通訳」をめぐる大きな違い
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン