立浪部屋の台所を預かるのがちゃんこ長の華吹(はなかぜ、序二段・47)。歴代最多となる通算在位187場所の記録を持つ現役最高齢力士だ。先代の立浪親方の時代から、ちゃんこ番として30年近く伝統の味を守ってきた。
「作り方に細かいルールはない。その日の差し入れや冷蔵庫の食材を見て献立を決めます。調理時間がなく、大量に作るので簡単でないといけないが、若い力士に白飯をたっぷり食べてもらうためには鍋の味付けに加え、つけあわせにも工夫します。食欲が落ちる夏場は大根おろしを使って喉の通りをよくしたり、ニンニクやニラを多用するなどスタミナ面も気をつけています」(華吹)
手間をかけずに栄養満点。力士飯で夏バテを防止しよう。
■取材・文/鵜飼克郎 撮影/岩本朗
※週刊ポスト2017年7月7日号