◆欠点が長所につながる
レッスン場を飛び回る愛菜ちゃん、おしゃべり好きの心くん、引っ込み思案の梨央ちゃん──。三者三様の“やっかいな欠点”は、今や子役としての個性につながっている。
「発想を変えるんです。落ち着きがない子は人一倍好奇心が旺盛な証拠。おしゃべり好きは驚くべき語彙力とアピール力があるということ。引っ込み思案の子は観察力がある、と捉え直す。欠点を愛することこそ、子供の可能性を伸ばすことにつながるのだと思います」(本文より)
◆『レ・ミゼラブル』と『I am Sam』
愛菜ちゃんが小学生の頃に月60冊以上、今でも年間300冊以上の本を読んでいるのはよく知られているが、ジョビィキッズではレッスン以外で親に「自分が共感した本」「若い頃感動した映画」を子供と一緒に見ることを提案している。
まず紹介されるのが『レ・ミゼラブル』。また、知的障害を持つ父親を主人公にした映画『I am Sam』もお勧めの一本だという。
「たいていの子がギブアップせずに見られるようです。親は世間の負の側面を見せたくない気持ちもあると思います。でも子供たちは繊細で感受性も鋭い。少しでも境遇の違う人を理解することで、思いやりの心も育ちます」(本文より)
◆1回注意したら1回ほめる
叱られてばかりでは、子供は「どうせ何をしても叱られる」と聞く耳を持たなくなり、「自分にはいいところがない」と自信をなくしてしまう。「親はちょっといいところを見つけたらほめること。子供は親が認めてくれているとわかることで、叱られても素直に聞けるようになるんです」(本文より)
「天才キッズ」を育てるヒントは日常にあるようだ。
※女性セブン2017年10月19日号