「学士親方グループをまとめる存在といわれるのが定年延長で参与として協会に残る常盤山親方(元関脇・舛田山、拓大出身)で、すでに貴乃花一門の千賀ノ浦親方(元小結・隆三杉)に部屋を譲っている。出羽海一門の木瀬親方(元前頭・肥後ノ海、日大出身)や尾上親方(元小結・濱ノ嶋、日大出身)は、人気力士を育てながら新興部屋のため一門内で力がなく、貴乃花親方に近いとされる」(同前)
他の一門でも、東農大出身の時津風親方(元前頭・時津海)や日大出身の追手風親方(元前頭・大翔山)など、貴乃花シンパとみられる親方衆には学生出身の親方が少なくない。
「このグループには、出身大学を超えた“横のつながり”がある。連携できれば、少なくとも2人、理事を出せる。今のところ様子見の親方も多いが、理事経験者の高砂親方(元大関・朝潮、近大出身)や副理事の藤島親方(元大関・武双山、専修大出身)あたりまで巻き込んで学生出身親方で新一門を立ち上げ、貴乃花グループと組むようなことになれば、八角支配をひっくり返すことは十分に可能だ」(同前)
※週刊ポスト2018年2月2日号