視聴者から愛される「NHKの顔」となった“麿”をフリーに転身させ、フジテレビのニュース番組に抜擢しようというのだから、その労力ははかりしれなかったという。
「当時、登坂さんは鹿児島放送局にいました。フジテレビの番組スタッフや現在の事務所関係者が何度も通って説得したそうです。ようやく登坂さんが決断したのに、すべてがおじゃんになりました」(前出・テレビ局関係者)
1月11日にNHKを退局した登坂アナの船出は順風満帆に見えたが、札幌放送局時代(2011年6月)に起こした新人キャスターへの抱きつきやキスを迫ったというセクハラ行為が報じられると、一転、逆風になった。
「フジ側は最高幹部がすぐに『プライムニュース』の降板を決めたそうです。事務所側はセクハラを告発した女性の弁護士から“これ以上の社会的制裁を望まない”という念書まで得たのですが、フジ側は“報道にかかわる人間に性的なスキャンダルはあり得ない”と妥協しませんでした」(前出・テレビ局関係者)
今回の騒動で登坂アナはさまざまなものを失ったが、そのうちの1つが収入だ。
「番組の出演料は1回の放送で30万円、年収は7500万円と報じられました。帯番組への出演は事務所にとっても“ドル箱”だったので、大きな痛手です。帯番組出演が決まっていたことも裏目でした。ほかの仕事はすべて断っていたため、一切、仕事がない状態だそうです。これから仕事が入るとしてもナレーションくらいでしょうが、それもあるかどうか…」(芸能関係者)
鹿児島からひとり上京してきた“麿”だったが、西郷どんのように維新は成し遂げられなかったようだ。
※女性セブン2018年2月15日号