「通常は1日2時間が保険で規定されるリハビリ時間ですが、長嶋さんは3時間の個別リハビリとさらに2時間の自主訓練をしていました。健常者でも音を上げるほどの壮絶なリハビリをこなし、歩けるようになりました。
それからというもの、毎週3回は理学療法室のランニングマシンで汗を流し、ペダル漕ぎやショルダープレスなどの筋トレを行っていました。自宅に戻ったのちも厳しいトレーニングを日課として、カラオケを使って言葉のリハビリにも励みました」(球界関係者)
昨年、都内のリハビリ病院で何度も長嶋さんを見かけたという60代男性が語る。
「上半身を器具でつられながら、ランニングマシンで歩くリハビリをしていました。長嶋さんはいつも一般人と同じフロアにいて、3人ほどのスタッフに囲まれながら3~4種類のメニューを1時間半程度こなしていました。偉大なるミスターが人目もはばからず、必死の形相で汗を流す姿に心が揺さぶられました」
長嶋さんには大きな目標があるという。
「実は、2020年の東京五輪を目標にしているんです。1964年の東京五輪は(妻である)亜希子さんと知り合うきっかけになりましたし、脳梗塞で倒れるまではアテネ五輪で野球代表監督を務める予定だったなど、ミスターは五輪への思い入れが人一倍強い。だから東京五輪までに体力を回復し、聖火ランナーを務めたいと頑張っていた」(ベテラン記者)
永遠に不滅の男は、闘魂を込めてベッドの上で闘っている。国民的スターの「メークドラマ」はまだまだ続くはずだ。
※女性セブン2018年8月23・30日号