芸能

「お笑い第7世代」直感の名付けにしては秀逸、と高田文夫氏

高田文夫は「第7世代」をどう見たか(イラスト/佐野文二郎)

 放送作家、タレント、演芸評論家で立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、お笑い「第7世代」の名付けの妙についてお送りする。

 * * *
 どんなジャンルでも若い世代の台頭が楽しみ。“お笑い界”においてめざましい活躍をみせるのが、すっかり定着した「第7世代」。このキャッチコピーが生まれたのはテレビ、雑誌、広告代理店ではなく、当事者であるM-1チャンピオンの霜降り明星の小さい方、せいやがラジオで発言したのがきっかけ。20代(30歳を少しこえたのもいる)で発想の新しい連中をこう呼ぶ。分かりやすいのでマスコミもすぐに飛びついた。「第7世代」と言い切ったところが喰いつきやすいのだ。

 霜降りの他にもミキ、EXIT、四千頭身、宮下草薙、かが屋、納言らが、我々には無い発想で「笑い」を生み出してくる。

 ひとつの群れ、かたまりを創造していった方が「ブーム」になりやすい。古くは若き日、才気走って古典落語を分かりやすく広めた談志・志ん朝・円楽・柳朝の「四天王」の時代。やすし、きよしを先頭にひとかたまりとなってテレビを変えた「漫才ブーム」。ここにはツービート、B&B、紳助竜介、ザ・ぼんちがいた。多分乃木坂も欅坂もそういう事だろう。もっと古くにはGS(グループサウンズ)ブームなんてのもあった。タイガース、テンプターズ、ブルーコメッツと百花繚乱。なにしろ球の数が多くないことには「ブーム」にはならないのだ。

関連記事

トピックス

殺害された宝島さん夫婦の長女内縁関係にある関根容疑者(時事通信フォト)
【むかつくっすよ】那須2遺体の首謀者・関根誠端容疑者 近隣ともトラブル「殴っておけば…」 長女内縁の夫が被害夫婦に近づいた理由
NEWSポストセブン
曙と真剣交際していたが婚約破棄になった相原勇
《曙さん訃報後ブログ更新が途絶えて》元婚約者・相原勇、沈黙の背景に「わたしの人生を生きる」7年前の“電撃和解”
NEWSポストセブン
令和6年度 各種団体の主な要望と回答【要約版】
【自民党・内部報告書入手】業界に補助金バラ撒き、税制優遇のオンパレード 「国民から召し上げたカネを業界に配っている」と荻原博子氏
週刊ポスト
なかやまきんに君が参加した“謎の妖怪セミナー”とは…
なかやまきんに君が通う“謎の妖怪セミナー”の仰天内容〈悪いことは妖怪のせい〉〈サントリー製品はすべて妖怪〉出演したサントリーのウェブCMは大丈夫か
週刊ポスト
常に全力笑顔の林家つる子
《抜擢で真打ち昇進》林家つる子、コロナ禍でYouTubeに挑戦し「揺るがない何かができた」 サービス精神旺盛な初代・林家三平一門の系譜
週刊ポスト
グラビアから女優までこなすマルチタレントとして一世を風靡した安田美沙子(本人インスタグラム)
《過去に独立トラブルの安田美沙子》前事務所ホームページから「訴訟が係属中」メッセージが3年ぶりに削除されていた【双方を直撃】
NEWSポストセブン
エンゼルス時代、チームメートとのコミュニケーションのためポーカーに参加していたことも(写真/AFP=時事)
《水原一平容疑者「違法賭博の入り口」だったのか》大谷翔平も参加していたエンゼルス“ベンチ裏ポーカー”の実態 「大谷はビギナーズラックで勝っていた」
週刊ポスト
阿部詩は過度に着飾らず、“自分らしさ”を表現する服装が上手との見方も(本人のインスタグラムより)
柔道・阿部詩、メディア露出が増えてファッションへの意識が変化 インスタのフォロワー30万人超えで「モデルでも金」に期待
週刊ポスト
中条きよし氏、トラブルの真相は?(時事通信フォト)
【スクープ全文公開】中条きよし参院議員が“闇金顔負け”の年利60%の高利貸し、出資法違反の重大疑惑 直撃には「貸しましたよ。もちろん」
週刊ポスト
店を出て並んで歩く小林(右)と小梅
【支払いは割り勘】小林薫、22才年下妻との仲良しディナー姿 「多く払った方が、家事休みね~」家事と育児は分担
女性セブン
大の里
新三役・大の里を待つ試練 元・嘉風の中村親方独立で懸念される「監視の目がなくなる問題」
NEWSポストセブン
テレビや新聞など、さまざまなメディアが結婚相手・真美子さんに関する特集を行っている
《水原一平ショックを乗り越え》大谷翔平を支える妻・真美子さんのモテすぎ秘話 同級生たちは「寮内の食堂でも熱視線を浴びていた」と証言 人気沸騰にもどかしさも
NEWSポストセブン