井上:ええ、朝は静かで体も疲れていませんから、集中して仕事ができます。僕は会社員時代、業務開始の10時までにその日の一番重要な仕事を終えていました。
柏原:余裕ですね!
井上:その余裕が大切なんですよね。仕事中は電話や急な打ち合わせなどのタスクが入りがちです。自分の仕事ができるのは15時からとなると、気力も集中力も落ちてしまう。それが、早い時間に大事な仕事が終わっていればイライラすることも減りますよ。僕自身、会社員時代は朝時間を活用したことで売り上げが上がり、おかげで評価や信頼もアップして自信もつくという好循環につながりました。在宅ワークでも、朝の数時間で重要な仕事を終わらせてしまえば、精神的な余裕と自信につながります。朝早くなら家族に話しかけられることもないですし。
実は、僕も昔は完全な夜型生活で、毎日遅くまで残業して終電で帰る生活でした。体が辛くなり、仕事に身も入らなくなったので、思い切って朝型に変え、周囲にもそれを宣言して夜の残業を朝に回したら、めちゃくちゃ効率が良くなったんです!
柏原:気力も体力もあるうちに、やるべきことをやってしまうわけですね。
井上:仕事だけではなく、朝のゴールデンタイムを起業や転職のための時間にあてている方も多いですよ。朝、エンジニアになるための勉強をして転職に成功した方もいれば、朝活でコーチング実績を積み重ねた結果、プロコーチとして独立した方もいます。他にも英会話や資格の勉強、起業プランを練るなど、多くの方が朝の時間で人生を変えています。朝は終わりの時間も決まっているので、集中力もアップしますよ。
柏原:確かに仕事の後は疲れていて、前向きなことをするのは難しいですね。
井上:また、柏原さんのご専門になりますが、早起きはダイエットにも有効です。朝型生活に変えてジョギングなどの運動を取り入れたことで、7キロの減量に成功した方もいます。
柏原:それは納得です! 朝きちんと起きて朝食を食べると、体温も上がり、脳など体の機能も高まりますから、仕事のパフォーマンスも上がるはずです。でも……起きられない(笑)。どうしたら早起きできますか?
井上:実は大切なのは、早起きより早寝なんです! 毎晩22時に寝ることができれば、7時間寝ても5時に起きられます。とにかく布団に入る時間を決め、それまでの時間割を決めておくことですね。