「韓流」という言葉が生まれたのが2004年。この16年の間に、韓国のエンターテインメントはアジアを飛び越え、世界中に熱狂的ファンを持つ巨大コンテンツへ成長した。
その人気の理由は、見たものを圧倒する完成度の高さと、見たことのない独特の個性を、どの作品やアーティストも備えているからだろう。そこでは、先駆けとなった1977年のキム・ヨンジャの登場から2020年NiziUまで、日本での韓流ブームの歴史を追う。
「韓流ブーム」以前
1977年 演歌歌手キム・ヨンジャが『女の一生』で日本デビュー
1982年 『釜山港へ帰れ』(チョー・ヨンピル)が日本でヒット
1988年 〈ソウルオリンピック開催〉演歌歌手の桂銀淑(ケイ・ウンスク)が『夢おんな』で第21回日本有線大賞を獲得
1997年 〈「IMF通貨危機」によって国家的経済危機に陥る〉
2000年 映画『シュリ』(ハン・ソッキュ主演)が日本公開。興行収入18億円の大ヒット。ユンソナ来日(現在はカナダ在住)
2001年 映画『JSA』(イ・ビョンホン主演)公開。興行収入11億6000万円を記録。歌手のBoAが日本デビュー
2002年 〈FIFAワールドカップ(日韓共同開催)〉ドラマ『イヴのすべて』(チャン・ドンゴン主演)が連続ドラマとして初の地上波(テレビ朝日系)放送も低迷