不倫に溺れる3人の母を描くドラマ『恋する母たち』(TBS系)が初回視聴率10%を超え、主婦たちの間でも話題となっているという。実際に不倫をすれば、苛烈なバッシングを受けることとなるが、フィクションの世界の不倫は、視聴者から支持されているようだ。
これまで、多くの女優たちが不倫に身を投じる女性を演じてきた。いまや「奇跡のアラフィフ」と呼ばれ、女性のカリスマ的存在となっている石田ゆり子(51)も『不機嫌な果実』(TBS系、1997年)で、自ら次々と不倫を重ねていく人妻・水越麻也子役に挑戦した。
清純派路線をひた走っていた石田は当時28歳。「あたし、今日はすごいことしたい」と会社の上司・野村修(内藤剛志・65)にせがむと、2人は何やら怪しげなホテルへ。そこで麻也子は目隠しをされ、セクシーな黒い下着姿になり、手を縛られてつるされる。上司に責められながら「アア……っ」という甘いあえぎ声を漏らす。この作品は「露出は少ないが、石田の喘ぎ声を聞いて妄想を膨らませるための作品だった」という視聴者もいたほど。
高岡早紀(47)は2007年にスペシャルドラマとして放送された『愛の流刑地』(日テレ系)で、熟れた人妻・入江冬香役として豊満なバストを惜しげもなく露わにした。
元人気作家の男性・村尾菊治との濃厚なラブシーンで冬香は、「ください……あなたを全部ください」「いいの、死にたいの……あなたにメチャメチャにされて殺されたい」と言いながら昇りつめていく。監督を務めた井坂聡氏が振り返る。
「早紀ちゃんを推薦したのは私です。すごく透明感があるし、映画『忠臣蔵外伝 四谷怪談』(1994年)での堂々とした脱ぎっぷりに、女優魂を感じていましたから。岸谷五朗(56)さんとのラブシーンも、作り物の喘ぎ声じゃなくて、本当に体を交わらせているときの“悦び”が全身から溢れていましたね。
面白かったのは、撮影の段取りのとき。『じゃ、今度は五朗さんが下で早紀ちゃんが上になって。胸のほうからだんだん下がって……』って言うと、彼女がいたずらっぽく、『監督、下に下がって何すんの?』って。『何すんのって、決まってるでしょ。言わせないでよ』。そんな感じでやっていました」