“常勝”ながら客入りは今ひとつだったことで中日を追われたとも言われるが……(写真は2011年/時事通信フォト)

“常勝”ながら客入りは今ひとつだったことで中日を追われたとも言われるが……(写真は2011年/時事通信フォト)

「優勝すればいいんだろ」

 現役時代はロッテ、中日、巨人などで活躍し3度の三冠王に輝いた落合氏は、監督としても堂々たる成績を残している。中日の監督を務めた2004~2011年の8年間でAクラス入りを逃したことはなく、リーグ優勝4回、2007年には日本一にも輝いた。

「最近の落合氏の言動を見ると、“オレを阪神の監督にすれば優勝できる”というアピールに見えて仕方がない」

 そう話すのは在阪テレビ局関係者だ。

「4月に自身のYouTubeチャンネル『落合博満のオレ流チャンネル』を開設し、〈阪神・矢野監督の開幕前の退任発表を斬る!〉(4月13日)、〈悩める「阪神・藤浪投手」に助言!〉(同15日)といった見出しの動画を次々にアップ。再生数を伸ばしています。真剣な表情で“佐藤(輝明)が失速したのは体力不足”“オレは休んで調子を戻した”などとアドバイスを送っているのです」

 動画内でスタッフから現場復帰について聞かれると「考えます。どうやったら上手くなる、どうやったら勝つということを教えたい」と意欲を見せた。今年からテレビ露出を一気に増やして“オレ流”の分析を披露していることもあり、球界関係者の間で「落合氏が監督復帰に動いている」(スポーツ紙デスク)という見方が定着しつつある。

「復帰先を考えた時に、古巣の日本ハム、ロッテ、中日は若い監督になっているし、巨人も原(辰徳)監督の後任は阿部(慎之助)氏など候補がはっきりしている。そうなると今オフに矢野監督が確実に辞める阪神で、という話になってくるのは当然でしょう」(同前)

 この数年、落合氏は関西ローカルのバラエティ番組に定期的に登場し、阪神ファンにアピールするように「オレならこう立て直す」とタイガースの改革案を口にしてきた。

「今年1月には、関西ローカルの深夜番組で掛布氏と対談。“142試合あれば60敗までできる。それで22の貯金になる”といった独自の理論を語り、掛布氏が“マスコミやファンがうるさいのが阪神”と苦笑いすると、落合氏は“最終的に優勝すればいいんだろということ。それを優勝しないからいけないんじゃないか”と言い放った」(前出・在阪テレビ局関係者)

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