しかしそれでも、以前のような渡部のポジションに戻るのは至難の業だ。
「活動自粛前の渡部は高飛車なキャラで、グルメネタでも高校野球ネタでも上目線で語るのが持ち前のスタイル。しかし今の渡部にそんなキャラは許されません。本来なら子育てや家庭生活などの話も聞きたいところですが、どうしても“あのこと”が頭をよぎってしまう。だからと言って不倫騒動にまったく触れないのも不自然ですし、下手に露悪的になっても嫌われる。完全に自業自得ですが、尋常でないバランス感覚が求められます。
そんな今の渡部にとって一番美味しい形は、周囲からひたすらイジられるポジションですが、妻が第二子妊娠というめでたい時期だけに、下手にイジることもできない。良好な夫婦関係を取り戻せたのは幸せなことですが、芸人という立場を考えれば、『どれだけ反省して謝っても、永遠に許してもらえない夫』というキャラの方がよほど“おいしかった”かもしれません」(バラエティ番組制作関係者)
舌が肥えた渡部は、自分が活きる“おいしいポジション”を見つけられるか。