V6時代から、ダンスに定評があったメンバー。どれだけ激しく、動きが細かいダンスであっても、キレッキレである上に完璧に揃っていることは、聖地・代々木第一体育館でV6の20周年コンサートの前、ジャニーズファンの皆さんにはおなじみの女性スタッフさんが拡声器を使って、「あんなにダンスが揃うグループはほかにないよね?」と明言していました。それほど揃っているのです。
そんなトニセンの3人に全盛期の少年隊を重ねてしまう瞬間もありました。
実は少年隊というワードを井ノ原快彦クンが口にする場面があったのです。「ぼくたちも少年隊や光GENJIやSMAPのバックをやっていたので……」と。いっきに、ジャニーズ事務所の歴史がよみがえり、いろいろなことが頭をよぎりました。ジャニー喜多川さん(享年87)が少年隊を「ぼくの最高傑作」と言っておられたことは有名ですが、もう私たちは少年隊のパフォーマンスを間近で見ることはできません。ですが、そうしたジャニーさんの想いや天才的なプロデュース力、演出力、昭和の時代から長年続いている“ジャニーズらしさ”を見事に継承しているのがトニセンなのだと確信しました。
新社長の井ノ原快彦クンにマスコミ席から大拍手が起こった
これだけ長くジャニーズ事務所に在籍し、いろいろなことを経験し、いろいろなことを見て、感じてきたトニセンの3人。2009年の全国ツアー「20th Century LIVE TOUR 2009 HONEY HONEY HONEY」以来、14年ぶりの全国ツアーの開催を決め、ファンの皆さんと、また間近で会える機会を作ってくれたトニセンに心の中で何度も「ありがとう」「本当にありがとう」と言わせていただきました。
以前から思っていたことですが、現場でお目にかかるV6ファンの皆さんは大人であり、生活者として実にキチンとしていらっしゃいます。いわゆる“マナー”も完璧に守るし、メンバーのことを変わらぬ想いで、ずっと応援していらっしゃるのです。
坂本昌行クンも長野博クンも井ノ原クンも妻帯者。でも、そうしたことをまったく出さないし、ステージ上の3人からは生活感の“せの字”も感じられないのですから、ファンの皆さんは疑似恋愛、疑似結婚の想いに浸れたと思います。ほんと、こんなに素敵な旦那さまがいたら、どれだけ幸せでしょうか。
さらに、「ジャニーズアイランド」の新社長に就任した井ノ原クンの見事な社長ぶりも見られました。アンコールのとき、当日、バックについていたSpeciaL(Jr.SP改め。中村浩大クン・22才、林蓮音クン・22才、松尾龍クン・22才、和田優希クン・21才)に加え、見学に来ていたHiHi Jetsの猪狩蒼弥クン(20才)や少年忍者の内村颯太クン(19才)をはじめ、16名のジャニーズJr.が私服のままステージにあがり、V6の名曲で、ずっと後輩たちに歌い継がれている『Can do!Can go!』を当時の振り付けのまま歌ったときです。