2000年にオーディションをきっかけに芸能界デビューをはたした綾瀬だが、本格的な女優として世に出るきっかけとなったのは、2004年のドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』(TBS系)だった。先行して大ヒットしていた映画版では長澤まさみが演じたヒロインで白血病を患う亜紀を、オーディションの末に勝ち取った。中森氏が語る。
「歌うアイドルが不調だったゼロ年代に出てきたのが、綾瀬さん、長澤まさみさん、石原さとみさん、新垣結衣さんたちでした。当時は女優がアイドル的役割も担っていて、若い女性たちから『なりたい女性』として憧れられ、化粧品などのCMにこぞって出ていました。この頃、頭角を現した人気女優たちは20年近く経った今も、同じように活躍を続けているのです。なかでも石原さんや新垣さんなど同世代の女優たちが続々と結婚するなか、綾瀬さんは“最後の独身好感度女優”です。
清純派スターの吉永さんが結婚した時は大きな衝撃が走り、ファンは皆がっかりしたものです。綾瀬さんが結婚するとなると、その時もきっと吉永さんと同じようになるでしょう」
※週刊ポスト2023年2月24日号