ホテルの前の海岸にて。屋外にもかかわらず、下着姿で記念撮影する猿之助

猿之助容疑者のこともあり、歌舞伎座は集客に苦労している

舞台復帰を求める声も

 自殺幇助は刑法202条(自殺関与及び同意殺人)で《6月以上7年以下の懲役又は禁錮》と定められている。一方、殺人は刑法199条(殺人)で《死刑又は無期若しくは5年以上の懲役》とあり、罪の重さはまるで違う。

「段四郎さんに対しての逮捕容疑も自殺幇助となったことで、“猿之助擁護派”はがぜん息を吹き返しています。『稀代の名優』『余人をもって代えがたい才能の持ち主』『歌舞伎界の大きな損失』と、猿之助を持ち上げ、舞台復帰を求める声が上がり始めています。ただ、セクハラ・パワハラ疑惑を一切無視するのはさすがに無理があるのでは……」(歌舞伎関係者)

 猿之助は今回の事件の発端を「週刊誌報道」と供述している。本誌『女性セブン』が5月18日発売号で報じた、猿之助によるセクハラ・パワハラ問題報道をさすのだろう。本誌は今年に入ってから、広く歌舞伎関係者に取材を行ってきた。複数の証言者の言葉で一致していたのは、猿之助が「公演の演出やキャスティングなどに強い影響力を持っているため、外されるのが怖くて断れない」というものだった。

「澤瀉屋一門の中では、“週刊誌が動いているらしい”ということが瞬く間に広がり、当然、猿之助さんの耳にも入りました。一門関係者や松竹関係者には、これ以上話が漏れないように“週刊誌の記者がコンタクトを取ってきても、何も話すな”と『口封じ』のお達しが出ていました」(澤瀉屋関係者)

 猿之助本人も、性加害が決して許されることではないことを自覚していたのか、本誌取材に「答える義務はありません」と口をにごした。

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