ホテルパーティで密着する猿之助容疑者(右)とA氏(2021年6月、神奈川)

ホテルパーティーで密着する猿之助容疑者(右)とA氏(2021年6月、神奈川)

セクハラ調査は行われない

 2度の逮捕を経てもなお、猿之助の周囲には疑惑をうやむやなまま乗り切ろうとする動きがある。

「歌舞伎興行を担う松竹は、セクハラ・パワハラの実態調査は行わず、猿之助さんを不問にし、ガイドラインの導入やコンプライアンスの是正といった対応さえ行わない方針だといいます。すべては闇に葬られるのでしょう」(前出・歌舞伎関係者)

 背景には、歌舞伎界が抱えるジリ貧の状況がある。現在公演中の「七月大歌舞伎」(東京・歌舞伎座)の昼の部では、猿之助の代役として市川中車(香川照之、57才)が主演をはっている。

「澤瀉屋のお家芸である『両宙乗り』に初挑戦するなど話題作りに必死ですが、チケットの売れ行きはお世辞にも好調とは言えない。やはり中車では客が呼べないんです。目の肥えたファンの中には“中車が演じる役柄の本来の魅力が伝わってこない”と手厳しい意見もあります。

 猿之助のハラスメント問題に手を突っ込まなければ、将来の復帰の可能性を潰さなくて済む。むしろ、“悲劇を乗り越えたヒーロー”として、大々的に復帰興行をやるくらいの算盤を弾くなんてことは、興行主として当たり前に考えますよ」(歌舞伎評論家)

 どす黒く渦巻く猿之助の暗闇の中で、思惑通りにことが運びつつあるのか──。

※女性セブン2023年8月3日号

関連記事

トピックス

氷川きよしの白系私服姿
【全文公開】氷川きよし、“独立金3億円”の再出発「60才になってズンドコは歌いたくない」事務所と考え方にズレ 直撃には「話さないように言われてるの」
女性セブン
AKB48の元メンバー・篠田麻里子(ドラマ公式Xより)
【完全復帰へ一直線】不倫妻役の体当たり演技で話題の篠田麻里子 ベージュニットで登場した渋谷の夜
NEWSポストセブン
”うめつば”の愛称で親しまれた梅田直樹さん(41)と益若つばささん(38)
《益若つばさの元夫・梅田直樹の今》恋人とは「お別れしました」本人が語った新生活と「元妻との関係」
NEWSポストセブン
パリ五輪への出場意思を明言した大坂なおみ(時事通信フォト)
【パリ五輪出場に意欲】産休ブランクから復帰の大坂なおみ、米国での「有給育休制度の導入」を訴える活動で幼子を持つ親の希望に
週刊ポスト
被害男性は生前、社長と揉めていたという
【青森県七戸町死体遺棄事件】近隣住民が見ていた被害者男性が乗る“トラックの謎” 逮捕の社長は「赤いチェイサーに日本刀」
NEWSポストセブン
体調を見極めながらの公務へのお出ましだという(4月、東京・清瀬市。写真/JMPA)
体調不調が長引く紀子さま、宮内庁病院は「1500万円分の薬」を購入 “皇室のかかりつけ医”に炎症性腸疾患のスペシャリストが着任
女性セブン
学習院初等科時代から山本さん(右)と共にチェロを演奏され来た(写真は2017年4月、東京・豊島区。写真/JMPA)
愛子さま、早逝の親友チェリストの「追悼コンサート」をご鑑賞 ステージには木村拓哉の長女Cocomiの姿
女性セブン
被害者の平澤俊乃さん、和久井学容疑者
《新宿タワマン刺殺》「シャンパン連発」上野のキャバクラで働いた被害女性、殺害の1か月前にSNSで意味深発言「今まで男もお金も私を幸せにしなかった」
NEWSポストセブン
NHK次期エースの林田アナ。離婚していたことがわかった
《NHK林田アナの離婚真相》「1泊2980円のネカフェに寝泊まり」元旦那のあだ名は「社長」理想とはかけ離れた夫婦生活「同僚の言葉に涙」
NEWSポストセブン
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
大谷翔平の妻・真美子さんを待つ“奥さま会”の習わし 食事会では“最も年俸が高い選手の妻”が全額支払い、夫の活躍による厳しいマウンティングも
女性セブン
広末涼子と鳥羽シェフ
【幸せオーラ満開の姿】広末涼子、交際は順調 鳥羽周作シェフの誕生日に子供たちと庶民派中華でパーティー
女性セブン
林田理沙アナ。離婚していたことがわかった(NHK公式HPより)
「ホテルやネカフェを転々」NHK・林田理沙アナ、一般男性と離婚していた「局内でも心配の声あがる」
NEWSポストセブン