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《2022年出演作品なし》16年間『浅見光彦シリーズ』出演し続けた俳優・中村俊介が明かした「充電期間」と現在の悩み

中村俊介

俳優・中村俊介

『内田康夫サスペンス 浅見光彦シリーズ』(フジテレビ系、第15作から第53作まで)や『ハンチョウ〜神南署安積班〜』(TBS系)などで知られる人気俳優・中村俊介さん(48)。モデル出身の爽やかな容姿ながら、いまだ独身で多くの女性ファンを魅了する。そんな中村さんだが同『浅見光彦シリーズ』が2018年に終了し、2022年はなぜか彼が出演する公開作品がなかった。一体、中村さんに何があったのか!? 中村さんを直撃した。【前後編の後編】

16年演じた浅見光彦は役というより分身だった

 中村さんは1997年に映画『時をかける少女』でデビュー。テレビドラマを中心に、これまで数多くの作品に出演・主演してきた人気俳優だ。2021年には映画『吟ずる者たち』が公開され、この7月スタートのドラマでは『シッコウ!!~犬と私と執行官~』(テレビ朝日系)に出演。しかし、なぜか2022年の作品予定はぽっかりと空いた。

「主演映画の予定がなくなってしまったり、ということが重なって、たまたま充電期間になってしまいましたね」

 コロナで撮影や公開に影響が出たわけでもなく、演じてみたい役や作品にこだわっていたわけでもないという。

「こういう役をやりたい、と思っている役はないんです。たぶん僕だけじゃなく、自分が望むような役だけをやっている役者って、いないんじゃないでしょうか。役者って、求められた役にこたえるのが仕事。等身大の役が好きではありますが、好きじゃない役だから、という理由だけで、オファーいただいたお仕事を断ったことはないですよ」

 そうした方針もあって、出演作が多いのだろう。代表作である『浅見光彦シリーズ』は2003年から16年間続き、全39作品を撮った。単純計算で年間2~3本、全国各地でロケをしながら撮影し、その間に連続ドラマや映画にも多数出演してきたのだから、多忙を極めた。

「『浅見光彦シリーズ』は正直、16年間もやらせていただけるとは思っていませんでした。街を歩いていると『浅見さん』と声をかけていただき、別のドラマで犯人役をやると『浅見はそんなことはしない』と言われたりして、役というより分身のように感じていました。でも、浅見は作品の設定では33歳。僕は27歳から演じ始めて、最後は43歳になっていました。歴代の浅見役を演じた方々もみなそれぐらいまででしたね」

 16年もの間、浅見のイメージを守るため、さまざまなことに気をつけてきた。健康・体調面はもちろんで、それは今も続く。

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