本当に怖いのはヤクザではなく周りにいる人たち
加護さんはこの記事に「驚くほど事実と違うことが多い」とSNSで反論。帰国後に自身のYouTubeチャンネルで、男性らは「ママ友が連れてきていた友人お2人」で、「全く何にもつながりはありません」と釈明。写真を撮りませんかということで一緒に写真を撮っただけで、反社とは知らなかったと投稿したが、今度はそれに対する反論コメントがネットで飛び交っている。写真がその時の状況を雄弁に語っているだけに、加護さんの投稿は苦しい言い訳にしか聞こえないというのだ。
もっとも、加護さんの場合の真実は分からないが、以前からの知り合いであっても、知らぬ存ぜぬで通されるのがヤクザだ。N氏も以前「そんなことには慣れている、いちいち気にしていられない。応援してくれるような人たちと波風立てずに可愛がってもらうだけだ」と話していた。
若くて金も仕事もない頃は、ヤクザである幹部に相談してきた相手でも、成功して会社が大きくなれば、道で会っても挨拶はせず知らん顔をされるのは当たり前。売れない時期に面倒を見ても、売れてしまえば関わりはなかったことになる。飲んで騒いで賭け事をする時は親しくしても、表に出れば一線を画される。「それがヤクザというものだ」というN氏は、今は有名になったり、成功した人たちの若い頃や過去を数多く知っているという。
金もなくシノギもなければ、過去の話をネタに恐喝を考えるヤクザも出てくる。本業は「恐喝」だと話す暴力団幹部もいるほどだが、本当に怖いのはその周りにいる人たちだとN氏はいう。「半グレとのかかわりを撮られた芸能人や反社と一緒に撮った写真を暴露された有名人など、例を挙げればキリがない。その多くはヤクザ本人から出たものではなく、周辺にいる関係者が情報源だ。情報提供で儲けようとする輩はタチが悪い」(N氏)。
小遣い稼ぎをしようともくろむ輩に反社という立場を利用されるというのが、昨今のヤクザ事情なのかもしれない。