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2010.09.30 17:00  週刊ポスト

サッカー版「名球会」発足に 協会「うちとは関係ない」

 9月27日、サッカー版「名球会」の『日本サッカー名蹴会』が発足した。これに対し、なぜかサッカー協会内部から「これは協会に対する圧力団体ではないのか」と、警戒の声が上がっているという。

 名蹴会は、元日本代表のラモス瑠偉氏や柱谷哲二氏ら7人が発起人となって設立、会長には金田喜稔氏が就任した。名選手の功績を称え、サッカーを通じた社会貢献と日本サッカー界のさらなる普及・発展を目指すものとしているが、あるサッカー関係者によれば設立の背景にはこんな事情があるという。

「実情は著名なOBたちによる互助会です。南アW杯で盛り上がったのも一時だけで、サッカー解説の仕事もめっきり減り、タレント活動の機会も少なくなっていますからね。将来的に会員の年金制度を考えているのもそのため。要は早稲田・古河閥で固まった旧世代の協会に対し、自分たちでサッカー関係の食い扶持を確保しようというもの。そうした世代間闘争の意味もあるのです」
 
 そんな背景があるからか、名蹴会の入会基準を「練りに練られた線引き」というサッカー関係者もいる。基準は、
【1】国際Aマッチ50試合以上
【2】日本サッカーリーグ200試合以上
【3】Jリーグ1部と海外主要リーグの合計400試合以上出場

 の3つの条件のうちいずれかを満たすこと。発足メンバーの金田氏や木村和司氏が【1】で、ラモス氏が【2】でギリギリ条件を満たした一方で、川淵三郎名誉会長をはじめ、原博実技術委員長を除く幹部は資格がない。大仁邦彌副会長は、【1】が44試合とわずかに足りず、将来の協会会長候補の呼び声高い岡田武史前日本代表監督も、【2】が189試合で入会資格はない。
 
 さらに、この名蹴会に対し、協会が一番気にしているのがサッカー教室のことだという。

「協会でも『JFAこころのプロジェクト』と題し、OBによるサッカー教室を開いています。我々としては似た活動はしてほしくないが、名蹴会に協会の人間が少ないと、その声は無視されかねない。有名OBが名蹴会にこぞって入り、協会の活動を蔑ろにされては立場がない。そのうち日本代表の監督人事などで協会に対してモノ言う組織になるのではと恐れているのです」(日本サッカー協会関係者)
 
 サッカー協会に名蹴会との関係性を聞いたところ、「うちとは関係ないので特にお答えすることはございません。協力体制? 特にございません」(広報室)。このつれない返事が全てを物語っているようだ。

※週刊ポスト2010年10月8日号

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