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やく・みつる 闇鍋で仲間が倒れる中歌い続けた青春時代

 発足55周年を超え、これまで錚々たる顔ぶれを輩出してきた早稲田大学の漫画研究会。同研究会OBであるやく・みつる氏(1977年入学)が当時の漫研の思い出を語った。

 * * *
 まだ私が高校3年生で受験勉強をしている時、テレビで早稲田の漫研が紹介されていたんです。お互いの作品を合評し合っている様子がまるで知的サロンのようで魅力を感じ、門をたたいたのですが、実際に入ってみたら違った。部員は四畳半フォークの世界を地で行くような暗い雰囲気の奴らばかりで、部室は古いし退廃的で魔窟のようでした。ただ、本当に漫画が好きな奴ばかりで、毎日熱心に描いていました。時にはコンパで朝まで飲み明かすこともあり、居心地は良かった。

 早慶戦の前夜、漫研の仲間と神宮球場の近くの路上で“闇鍋”をしたことはいい思い出です。仲間が次々と酔って倒れていく中、私は生き残り、ビューティ・ペアの『かけめぐる青春』を延々と歌っていた。まさに私の青春の1ページです。

※週刊ポスト2011年1月21日号

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