ビジネス

為替相場で「4月や10月は円安になりやすい」といわれる理由

 為替相場に季節性はあるか? FX(外国為替証拠金取引)投資家の中にも、「毎年この時期は円高になりやすい」などという経験則をもっている人はいるかもしれないが、ある季節になると決まって盛り上がる為替取引の噂話(需給トーク)について、外為どっとコム総研代表・主席研究員の植野大作氏が解説する。

 * * *
 毎年「この季節には円安になりやすい」という思惑を誘発する「円安系の需給トーク」では、【1】年度明けの本邦機関投資家による外貨投資の再開、【2】給与所得者への賞与支給後の外貨投資の増加観測、【3】本邦大型連休や年末年始の海外旅行増に伴う外貨需要、などがよく話題になります。

 日本人の外貨投資や海外旅行は、ほぼ毎日為替に影響を与えていますが、その中にも「旬の季節」はあります。海外旅行が増える時期の説明は必要ないと思いますが、外貨投資に関しては、多くの日本の機関投資家が新年度を迎える4月や、下期始めになる10月には、「リパトリ」(※リパトリエーション/海外に投資していた資金を自国通貨に買い戻すこと)で里帰りしたお金が再び外貨投資に向かいやすいといわれています。

 個人投資家の外貨投資についても、ボーナスという軍資金が振り込まれる時期に増えやすく、金融機関の側でも、それを目当てにして個人マネー獲得営業を強化する傾向があります。この他、【4】米国の多国籍企業の「リパトリ」は12月に出やすいので、この時期は米国への資金還流でドルが買われやすいとの話もよく聞きます。

※マネーポスト2011年1月号

関連記事

トピックス

ハワイ別荘の裁判が長期化している
《MVP受賞のウラで》大谷翔平、ハワイ別荘泥沼訴訟は長期化か…“真美子さんの誕生日直前に審問”が決定、大谷側は「カウンター訴訟」可能性を明記
NEWSポストセブン
11月1日、学習院大学の学園祭に足を運ばれた愛子さま(時事通信フォト)
《ひっきりなしにイケメンたちが》愛子さま、スマホとパンフを手にテンション爆アゲ…母校の学祭で“メンズアイドル”のパフォーマンスをご観覧
NEWSポストセブン
維新に新たな公金還流疑惑(左から吉村洋文・代表、藤田文武・共同代表/時事通信フォト)
【スクープ!新たな公金還流疑惑】藤田文武・共同代表ほか「維新の会」議員が党広報局長の“身内のデザイン会社”に約948万円を支出、うち約310万円が公金 党本部は「還流にはあたらない」
NEWSポストセブン
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(左・時事通信フォト)
《ほっそりスタイルに》“ラブホ通い詰め”報道の前橋・小川晶市長のSNSに“異変”…支援団体幹部は「俺はこれから逆襲すべきだと思ってる」
NEWSポストセブン
東京・国立駅
《積水10億円解体マンションがついに更地に》現場責任者が“涙ながらの謝罪行脚” 解体の裏側と住民たちの本音「いつできるんだろうね」と楽しみにしていたくらい
NEWSポストセブン
今季のナ・リーグ最優秀選手(MVP)に満票で選出され史上初の快挙を成し遂げた大谷翔平、妻の真美子さん(時事通信フォト)
《なぜ真美子さんにキスしないのか》大谷翔平、MVP受賞の瞬間に見せた動きに海外ファンが違和感を持つ理由【海外メディアが指摘】
NEWSポストセブン
柄本時生と前妻・入来茉里(左/公式YouTubeチャンネルより、右/Instagramより)
《さとうほなみと再婚》前妻・入来茉里は離婚後に卵子凍結を公表…柄本時生の活躍の裏で抱えていた“複雑な感情” 久々のグラビア挑戦の背景
NEWSポストセブン
インフルエンサーの景井ひなが愛犬を巡り裁判トラブルを抱えていた(Instagramより)
《「愛犬・もち太くん」はどっちの子?》フォロワー1000万人TikToker 景井ひなが”元同居人“と“裁判トラブル”、法廷では「毎日モラハラを受けた」という主張も
NEWSポストセブン
兵庫県知事選挙が告示され、第一声を上げる政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏。2024年10月31日(時事通信フォト)
NHK党・立花孝志容疑者、14年前”無名”の取材者として会見に姿を見せていた「変わった人が来るらしい」と噂に マイクを持って語ったこと
NEWSポストセブン
千葉ロッテの新監督に就任したサブロー氏(時事通信フォト)
ロッテ新監督・サブロー氏を支える『1ヶ月1万円生活』で脚光浴びた元アイドル妻の“茶髪美白”の現在
NEWSポストセブン
ロサンゼルスから帰国したKing&Princeの永瀬廉
《寒いのに素足にサンダルで…》キンプリ・永瀬廉、“全身ブラック”姿で羽田空港に降り立ち周囲騒然【紅白出場へ】
NEWSポストセブン
騒動から約2ヶ月が経過
《「もう二度と行かねえ」投稿から2ヶ月》埼玉県の人気ラーメン店が“炎上”…店主が明かした投稿者A氏への“本音”と現在「客足は変わっていません」
NEWSポストセブン