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《ISISに囚われた女性が告発》「お前たちは “奴隷” になるためにいる」「殴られ、唾を吐きかけられ、タバコの火で焼かれた」拉致された末の“生き地獄”の日々とは

イラク出身のナディア・ムラドさん(EPA=時事)

イラク出身のナディア・ムラドさん(EPA=時事)

「お前たちは“性奴隷”になるためにここにいる」──突然拉致された女性に待ち受けていたのは、地獄のような毎日だった。イラク出身のナディア・ムラドさんは、過激派組織「イスラム国(ISIS)」から受けた虐待について発信し続けている。

 2018年にノーベル平和賞を受賞したナディアさんは、イラク北部のコチョ村で育った。その小さな村では、少数民族ヤジディ教徒たちが平和に暮らしていた。しかし、2014年8月、ISISがコチョ村を襲撃。少なくとも1万人の命が奪われたとみられ、国連含む複数の国際機関が「ジェノサイド(集団虐殺)」に該当すると結論づけている。

 大手紙国際部記者が解説する。

「ISISの目的とは、イスラム教徒と対立しているヤジディ教徒を強制的に改宗させること。ヤジディ教徒は『改宗するか? それとも死ぬか?』と迫られ、拒否したらその場で処刑されたといいます。コチョ村だけでなく、多くのヤジディ教徒が住むイラク・シンジャール地区の全域で虐殺行為がありました」

 ISISは、若い女性や子供らを大勢拉致したとされている。彼女たちがその後どんな目にあったのか。ナディアさんは、2018年に日本でも出版された自著『THE LAST GIRL – イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語』(東洋館出版社)や海外メディアで、地獄の日々を回想している。

 前出の記者が続ける。

「当時、ナディアさんはまだ21才で、家族を含めた男性たちはすぐそばで処刑されたそうです。しかし、彼女を襲う苦難はそれでは終わりませんでした。ISISの戦闘員によって、無理やり母親と引き離された後、ナディアさんはバスに乗せられました。

 バスの車内で、戦闘員たちは少女たちの胸を触るなどして、彼女たちがパニックになるのを笑っていたそうです。叫ぶナディアさんに対して、指揮官は、『お前たちは、“サバヤ”になるためにここにいる』と言い放ったといいます。サバヤとは、“性奴隷”という意味です」

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