国内

買いだめ主婦落ち着かせる方法 「その分のお金で募金しよう」

パニックから「買いだめ」の懸念が高まっている。家庭で浮き足立つ家人をどう諫めるのがよいのか。大人力コラムニストの石原壮一郎さんから寄稿してもらった。

* * *
不測の事態が起きたときの慌て方や不安の強さは、人それぞれ。妻が買いだめに走ろうとしていたり「今すぐ東京を離れましょ!」と慌てているときに、「冷静になりなよ」と言っても効果はないでしょう。相手は誰もが自分と同じぐらいの不安を抱えていると信じているので「どうして無理に冷静になろうとするの!」と、余計に慌てるだけです。

原発の件で、あわてて東京を離れていったインテリ文化人の方々もそうでしたね。怖いなら勝手に行けばいいのに、屁理屈を駆使して自分の不安を必死で正当化しようとしていました。不安を感じないヤツは頭が悪いみたいな言い方で、自分の感じている不安を遠慮なく垂れ流しながら……。インテリ文化人のひ弱さを見せつけてもらいました。

今こそ、大人力の包容力の出番。まずは「不安だよね。心配だよね」と共感して、ちょっと落ち着いてもらいましょう。その上で、買いだめの場合は、「何か月先のトイレの心配をしてるの?」「それだけの食糧を全部食べつくす必要があるのは、どういう状況なの?」と尋ねて無意味さに気づかせます。

さらに、「その分で募金したほうがいいよ」と提案してみましょう。「何かしなきゃ」という焦りのもっていきどころが見つかれば、奥様の心も安らぐのではないでしょうか。

「疎開」の場合はノンキな口調で、「パニック映画だと、真っ先に逃げるヤツは助からないんだよね」と言って、「この人とこれ以上話しても無駄かも」と思わせるといいかも。

こちらも同様に、「その分で募金したほうがいいよ」と提案すれば、少しは落ち着いてくれるはず。

家庭の中でも、世界に賞賛されている「日本人の冷静さ」を発揮して、無用の混乱を抑えたいものです。

トピックス

オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
公金還流疑惑がさらに発覚(藤田文武・日本維新の会共同代表/時事通信フォト)
《新たな公金還流疑惑》「維新の会」大阪市議のデザイン会社に藤田文武・共同代表ら議員が総額984万円発注 藤田氏側は「適法だが今後は発注しない」と回答
週刊ポスト
初代優勝者がつくったカクテル『鳳鳴(ほうめい)』。SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」(右)をベースに日本の春を象徴する桜を使用したリキュール「KANADE〈奏〉桜」などが使われている
《“バーテンダーNo.1”が決まる》『サントリー ザ・バーテンダーアワード2025』に込められた未来へ続く「洋酒文化伝承」にかける思い
NEWSポストセブン
“反日暴言ネット投稿”で注目を集める中国駐大阪総領事
「汚い首は斬ってやる」発言の中国総領事のSNS暴言癖 かつては民主化運動にも参加したリベラル派が40代でタカ派の戦狼外交官に転向 “柔軟な外交官”の評判も
週刊ポスト
黒島結菜(事務所HPより)
《いまだ続く朝ドラの影響》黒島結菜、3年ぶりドラマ復帰 苦境に立たされる今、求められる『ちむどんどん』のイメージ払拭と演技の課題 
NEWSポストセブン
超音波スカルプケアデバイスの「ソノリプロ」。強気の「90日間返金保証」の秘密とは──
超音波スカルプケアデバイス「ソノリプロ」開発者が明かす強気の「90日間全額返金保証」をつけられる理由とは《頭皮の気になる部分をケア》
NEWSポストセブン
公職上の不正行為および別の刑務所へ非合法の薬物を持ち込んだ罪で有罪評決を受けたイザベル・デール被告(23)(Facebookより)
「私だけを欲しがってるの知ってる」「ammaazzzeeeingggggg」英・囚人2名と“コッソリ関係”した美人刑務官(23)が有罪、監獄で繰り広げられた“愛憎劇”【全英がザワついた事件に決着】
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
「週刊ポスト」本日発売! 高市首相「12.26靖国電撃参拝」極秘プランほか
NEWSポストセブン