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比較的被害が軽微だった神戸製鋼所株 上昇トレンドを回復か

 デイトレーダーの先駆けとして、独自の投資手法を確立、ハンドルネーム「LOVEWSHIKY」の名で投資家に絶大な人気を誇る、ファイトレードコーポレーション代表取締役・石橋明佳氏がいま注目している銘柄は、「神戸製鋼所」(東証1部・5406)だという。

 * * *
 鉄鋼セクターは、今回の大震災により各社とも計画停電の行方と物流網の回復待ちの状態だが、被害が比較的軽微だったのが神戸製鋼所だ。懸念材料はアルミの真岡製造所の電力・物流問題ぐらいで、大震災直後の株価推移はあまりに下げすぎの印象が強かった。

 そもそも、新日本製鉄など高炉各社が、今期業績予想の下方修正を余儀なくされる中、同社は通期の利益見通しを引き下げていない唯一の大手企業。2011年3月期の第3四半期累計業績は、経常利益が789億円(前年同期は240億円の赤字)となり、通期予想800億円(前期比7.8倍)に対する進捗率は約99%に達している。業績低迷の懸念は少なく、株価のリバウンドを期待したい。

 チャート的には、3月15日に日足で下髭をつけて反発して以降、株価は値を戻してきている。目先は一目均衡表の雲下限に沿っての値戻しが期待できる。その後も4月中旬になれば、先行スパンが交差する雲の薄いポイントに差しかかる。そのため、ここで雲上に再度乗せてきて、上昇トレンドを回復する可能性が高いと見ている。

※マネーポスト2011年5月号

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