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就活差別 偏差値60以下大学生のエントリーシート見ない企業も

【真夏の就活講座・1】今日より作家・人材コンサルタントの常見陽平氏による、四日間連続の就活講座を開きます。就活に汗をかいている学生さんはもちろん、人事担当者、若手社員とのコミュニケーションに悩む中間管理職の皆様にもお勧めです。

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就活でやっぱり強いのは東大を頂点とするSクラスの一流大学の学生です。水面下の学歴差別は進んでいて「偏差値60以下の大学生のエントリーシートはみない」という企業もあるくらいです。

しかし東大の新卒学部生は約3400人のうち、就活市場に出てくるのは1000人程度だと言われています。他は公務員試験、司法試験や、大学院進学などに挑戦する。ところが全国に東証一部上場企業は1700社弱。単純に考えて半分近くの一部上場企業は東大生を採用することができません。

また一般消費者を対象にしているコンスーマービジネスを展開している企業では、エリート学生ばかり採用していると「それで一般消費者の気持ちがわかるのか」という批判を浴びたりします。

実際は、東大生などSクラスに限らず、やや幅を広げて採用します。

最近面接で流行っているのが、高校名を確認して、さりげなく大学への入り方を質問することです。

高校名をチェックするのは、大学はSクラスではないのに高校は超有名進学校という人を探しているからです。小学校のときに日能研の全国模試で一番取ったことあるのに、高校で遊びすぎて大学のランクは低めという学生が本当にいるんですよ(笑)。そういう学生は「地頭の良さ」が期待できる。

入り方を聞くのは、最近の私立に多い推薦・AO入試組かどうかをチェックするためです。私学最難関の某大学某学部でも、一般入試で入学するのは約4割で、6割は推薦・AOだと言われています。

AOの学生はとびきり優秀な方もいますが、基礎学力が不足している学生もまた多い。推薦は入試という競争を経験していないだけにストレス耐性が低いことを懸念する人事担当者もいます。

では「地頭の良さ」はどうすればわかるのか。SPIなどの各種診断テストもありますが、考え抜かなくてはならない問題に答えさせるという手も。ここで紹介したいのは実際にとある有名企業の最終面接で出された質問です。

「全国47都道府県のうち、日本から除外するとすればどこの都道府県が良いか」

ひと晩、理由も付けてじっくり考えてみてください。答え合わせは明日やりましょう!

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