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会社で暇過ぎ苦痛な31歳OL 自分の存在意義を疑問に感じ悩む

「世界一の歯車へ」を標榜するUst番組「ザ・サラリーマン」。その構成を務めるDJサエキング氏には、全国から「サラリーマン道」を極めようと思う者達から様々な相談が届く。
今回の相談者は、食品メーカーに勤めるKさん(女性・31歳)から

***
【Kさんからの質問】
現在、業務支援課という部署で働いているのですが、とてつもなく暇なんです。課のミッションは一応あるにはあるのですが、別に無くても差支えない仕事ばかり。かと言って異を唱える勇気も、退職する覚悟もありません。忙しく振る舞う他の社員を見ていると自分の存在意義さえ疑問に感じてしまいます。この暇すぎて苦痛な時間とどう向き合えばいいのでしょうか?

【サエキング氏の回答】
約60年前、かの電通4代目社長 吉田秀雄氏は自身の鬼十訓(社訓)でこう言っています。

「仕事は自分から創るべきで、与えられるべきではない」と。

まさしく、Kさんにとっては至極の言葉ではありますが、私も含めて凡人には少し荷が
重い言葉かも知れません。そこで、私からKさんへアドバイス。“仕事”を“仕事らしきもの”に置き換えてみてはいかがでしょうか。

私の元上司の話ですが、全くKさんと同じ環境でした。しかし、当時総務課長だった彼は全く疑問に感じることなく職務を全うしていました。そう、仕事らしきものを作る天才だったんですね。以前、風邪が流行ると、風邪と業績の因果関係を、業績が落ち込むと、業績と天気の因果関係を調べるためにクロス集計していました(笑)。

TVや芸能ニュースを見てください。そのほとんどが“仕事らしきもの”の集大成です。しかし、それが視聴率を生み、広告を生み、消費を促す。“仕事らしきもの”への意味を再認識させてくれます。ぶっちゃけ言ってしまえば、ほとんどの会社の生業は仕事らしきものの集大成です。

話は少しずれますが恋愛もそうですね。本当の恋愛なんか分からない。みんなこれが本当の恋かしらかと首を傾げながら、“恋愛らしきもの”に身を委ねているに過ぎません。

本題に戻します。書店に行けば、無駄を無くすビジネス関連の書籍が多く出ていますよね。しかし、無駄と無意味をはき違えないようにしないといけません。意味ある無駄こそ、“仕事らしきもの”の正体。

自分を必要以上責めずに、“仕事らしきもの”が溢れている会社というものに感謝し、今の環境を肯定する。「“仕事らしきもの”は自分から創りだすもので、与えられるべきではない」を是非実践してみてください。きっと豊かな会社員ライフがあなたを待っていることでしょう。

前出の課長のエピソードですが、「次回の会議の議題を決める会議」をはじめとし、「会議の無駄を無くすための会議」など数々の仕事らしきものを量産。まさに、会社員素晴らしきかなですね。

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