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「水で太る」は嘘も1日5Lの水飲み続けると水中毒死の恐れも

人間の生命にとって重要な働きをする水。しかし、せっかく美容や健康にいい水を選んでも、その飲み方を間違っては台無し。どのくらい、いつ飲めばいいのだろうか。飲み方の素朴な疑問について、東京医科歯科大学名誉教授で『美水の法則』(毎日コミュニケーション)の著者の藤田紘一郎さんにきいた。

まず、水分補給のタイミングは?

人間は寝ている間に平均300mlの水分を失うため、就寝前と起きぬけにコップ1杯の水の補給を。「起きぬけに飲む冷たい水や炭酸水は胃腸を刺激し、便通を促します。寝る前なら胃にやさしい軟水を常温で」(藤田さん)。

では、1日にどのくらいの水を飲んだらいいのだろうか。

人間は尿や汗などで1日2.5L近くの水分を排出する。その分を補給するため1日1.5~2.5Lを目安に摂取するのがいいそう。

「特に肌のうるおいには水分が不可欠。高価な化粧水やコラーゲン、ヒアルロン酸を補っても体内の水分が不足しては美肌効果は発揮されません。ただし、例えば1日5Lもの水を飲み続けると、水中毒になって命にかかわることもあるので注意して」(藤田さん)。

水分の取り過ぎによる“水太り”という言葉もあるが、水で太るというのは本当なのだろうか。

こまめに水を飲むと体重が増えると思う人もいるが、答えはNO。「やせて筋肉質の女性のほうが、太めの女性よりも体内の水分量が多いことがほとんど。体がむくむのは体内の水不足などが原因。水が不足すると脳が水をため込もうとして、むくみやすくなるのです。積極的に体に合った水を飲めば血液の流れや代謝もよくなるため、体内に滞った無駄な水分や老廃物が排出されます」(藤田さん)。

水をこまめに飲むことで食欲が抑えられ、間食や食べすぎを抑える効果も。

※女性セブン2011年11月24日号

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