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キムチに欠かせない唐辛子 16世紀に日本から韓国に伝わった

当サイトで以前何度も紹介してきた「ウリジナル」。ハングルで「我々の」という意味の「ウリ」と、起源を表わす「オリジナル」をくっつけた造語で、要するに「○○は、我が韓国(朝鮮)が起源だ」とする主張を指す。

ただし多くの場合、この言葉には冷笑や揶揄の響きが含まれる。なぜかというと、韓国では、他国の人間が聞けば首を傾げるか吹き出してしまう馬鹿げた「韓国起源説」が次から次へと“発明”されており、そうした事情を知る世界中の人たちから呆れられているからである。たとえば秋田犬、キリスト教、寿司、歌舞伎、ソメイヨシノ、剣道などは彼らによると韓国が起源なのだという…。

ところで、キムチに必要不可欠な韓国料理に定番の調味料・唐辛子は16世紀末に日本から伝来した。当時は「南蛮草」「倭芥子」という名で呼ばれていた。17世紀末から粉末の状態でキムチに用いられるように。唐辛子の伝来とともにキムチが辛くなり、18世紀末に中国から大きくて味のよい白菜が伝来してから今日のようなキムチが漬けられるようになった。

また、サツマイモは18世紀の中ごろ、朝鮮通信使によって対馬から持ち込まれ、慶尚道を中心に栽培されていたが、19世紀には京畿道・忠清道・全羅道にも徐々に拡散した。韓国語でサツマイモを指す「コグマ」という言葉は対馬の人々が「コウコウイモ(孝行芋)」を対馬の人々が「ココイモ」と言ったことから由来したという。

※週刊ポスト2011年12月16日号

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