ビジネス

FP「漫画喫茶はお金の無駄」 借りてきたほうがお得と計算

不況で給料も下がり、なんとかお金をセーブしたいこのシーズン。一体どのようにして貯めればいいのか? そんな疑問に応えてくれるのが、ファイナンシャル・プランナーの伊藤亮太氏である。この時代、漫画を中古で購入したり、漫画喫茶で一気に読む人は多いだろうが、同氏は「漫喫の基本料金は、東京23区で調べてみると1時間400円前後、3時間パックで1000円前後、6時間パックで1600円などとなっている。これって本当に安いのだろうか?」と疑問を抱く。以下、伊藤氏の解説だ。

* * *
利便性の面では確かによいと感じる方もいるのは事実であろう。ここで、TSUTAYAなどでDVDや漫画を借りてきた場合と漫喫に通った場合、どちらが安いのかを検証してみた。

実際に、TSUTAYA西五反田店(※店舗によって若干料金は異なる)に行って調べてみた。例えば、DVDをレンタルした場合、旧作なら当日260円。1週間で350円だ。漫喫でDVDを観た場合、1本見るだけでも2時間~3時間程度はかかるといえる。つまり、観ている時間から換算すると、漫喫代金は1000円ぐらいかかるのではないだろうか。いくらジュースが無料で飲める漫喫であっても、1リットル飲んでもたかが知れている。100円ショップに行けば、500mlペットボトルが105円で販売されているのだから。

一方、TSUTAYAで借りれば、新作でも当日返却なら340円で借りることができる。ましてや、コミックであれば1冊50円(当日)で借りることができる。1時間400円の漫喫であれば、ジュースを無料で飲んだとしてもコミックを6冊ぐらいは読まないとTSUTAYAで借りた方が得といえる。

というわけで、一般的に考えれば、漫喫に行ってDVDを観たりコミックを読んだりするのであれば、レンタルした方が安いといえる。家の近くの漫喫にわざわざ行くぐらいであれば借りたDVDを家で観た方が明らかに節約できる。しかも無理して飲み物など飲む必要性もなく、じっくり鑑賞できるのだ。ましてや、漫喫が自宅の近くでなければ、わざわざ交通費や行く時間も考慮したら無駄ではないか?これこそ節約できる一例であろう。

ただし、漫喫は使い方次第では得といえる場合もある。終電を逃して、タクシー代もバカにならないし、ホテルに泊まるのも料金が高いと感じる場合などの滞在先としてはよいかもしれない。ただ、それだったら24時間空いているマクドナルドに居た方がはるかに安くなるとは言えるが。

ファイナンシャル・プランナー 伊藤亮太
<プロフィール>
年間を通して平均約70件のマネー相談(家計簿診断、資産運用相談など)を行い、FP資格関連書籍六冊、証券外務員資格関連書籍一冊、金融入門一冊等、執筆も多数。大阪証券取引所、SBI証券、紀陽銀行等の金融機関、大東文化大、立教大学等で資産運用関連、金融業界動向の講義など多角的に活動中。2011年秋学期からは東洋大学経営学部会計ファイナンス学科非常勤講師も務める。
http://www.ryota-ito.jp/

関連記事

トピックス

大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン
佳子さまの“ショッキングピンク”のドレスが話題に(時事通信フォト)
《5万円超の“蛍光ピンク服”》佳子さまがお召しになった“推しブランド”…過去にもロイヤルブルーの “イロチ”ドレス、ブラジル訪問では「カメリアワンピース」が話題に
NEWSポストセブン
「横浜アンパンマンこどもミュージアム」でパパ同士のケンカが拡散された(目撃者提供)
《フル動画入手》アンパンマンショー“パパ同士のケンカ”のきっかけは戦慄の頭突き…目撃者が語る 施設側は「今後もスタッフ一丸となって対応」
NEWSポストセブン
大谷翔平を支え続けた真美子さん
《大谷翔平よりもスゴイ?》真美子さんの完璧“MVP妻”伝説「奥様会へのお土産は1万5000円のケーキ」「パレードでスポンサー企業のペットボトル」…“夫婦でCM共演”への期待も
週刊ポスト
結婚を発表したPerfumeの“あ~ちゃん”こと西脇綾香(時事通信フォト)
「夫婦別姓を日本でも取り入れて」 Perfume・あ〜ちゃん、ポーター創業の“吉田家”入りでファンが思い返した過去発言
NEWSポストセブン
(写真右/Getty Images、左・撮影/横田紋子)
高市早苗首相が異例の“買春行為の罰則化の検討”に言及 世界では“買う側”に罰則を科すのが先進国のスタンダード 日本の法律が抱える構造的な矛盾 
女性セブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン
佳子さまの「多幸感メイク」驚きの声(2025年11月9日、写真/JMPA)
《最旬の「多幸感メイク」に驚きの声》佳子さま、“ふわふわ清楚ワンピース”の装いでメイクの印象を一変させていた 美容関係者は「この“すっぴん風”はまさに今季のトレンド」と称賛
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が真剣交際していることがわかった
水上恒司(26)『中学聖日記』から7年…マギー似美女と“庶民派スーパーデート” 取材に「はい、お付き合いしてます」とコメント
NEWSポストセブン
ラオスに滞在中の天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《ラオスの民族衣装も》愛子さま、動きやすいパンツスタイルでご視察 現地に寄り添うお気持ちあふれるコーデ
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン