芸能

スペインクラブ入団の薬丸隼人 最初はキーパーとして渡欧

 薬丸裕英(45才)と石川秀美(45才)の次男・隼人くん(18才)が、サッカー・スペイン2部リーグのサバデル・ユースに入団した。日本でほとんど実績のない選手が、いきなり海外へと渡り、ヨーロッパのクラブに入団すること自体異例なうえ、薬丸の子供ということもあって、大きな注目を集めている。そんな息子について、薬丸夫妻がその胸の内、さらには親子秘話を明かしてくれた──。

 * * *
 隼人くんは、3男2女の薬丸家の次男として、1993年4月に誕生した。長男の影響で本格的にサッカーを始めたのは小学4年生のとき。負けず嫌いな性格で、いつも長男に対してライバル心を抱き、兄がやることは何でも真似をしていたという。しかも、兄弟喧嘩になれば、兄を泣かしてしまうほどのヤンチャ坊主だった。

 そんな隼人くんに対して、薬丸はきょうだいのなかで誰よりも厳しく接したという。父に叱られて落ち込む彼にそっと手を差し伸べたのが母・秀美だった。

「絶対に一緒には怒らないということを夫婦のルールとしていました。どちらかが怒ったら、どちらかがフォローする。そうしないと子供の行き場がなくなってしまうので」(薬丸)

 中学に進むと、隼人くんはかつて日本代表・李忠成選手も在籍したJFL・横河武蔵野FC・ジュニアユースに所属してゴールキーパーとして活躍する。そんな隼人くんが海外に目を向けるようになったのは、中2のころだった。

「どうしてもヨーロッパのサッカーに触れてみたいといって、中2のときに体験留学したんです。このときに中学を卒業したら向こうに行くと本人の中では決めていたみたいですね」(薬丸)

 とはいえ、15、16才の子供をたったひとりで遠い異国に送り出すことに抵抗はなかったのか。母・秀美はこう笑う。

「全然なかったですね。日本でも海外でも、結局は自分の意志がないと成功なんてできっこない。本人が行きたいという気持ちが大きくて、チャレンジ精神旺盛だったので、“行っちゃえ?”って行かせちゃいました。たとえダメでもスペイン語や英語をマスターして帰ってくれば、そういう関係の仕事にも就けるし、なにより人とのつながりを学んできてくれたらいいなと思いましたね」

 念願叶い、ヨーロッパに渡った隼人くんだが、思わぬ壁が待ち受けていた。

「小4から中3まで6年間ずっとゴールキーパーだったんですけど、ヨーロッパでは身長180cm以上ないとキーパーではテストすら受けさせてくれなかった。どこに行っても“ダメだ、ダメだ”っていわれて。次男はぼくに似て、身長が伸びなかったもので…。それで悩んだあげく、フィールドプレーヤーに転身したんです」(薬丸)

 キーパーからミッドフィルダーにコンバート、さらにスペイン、イングランドのチームを転々としながら、わずか3年足らずでスペインの古豪クラブに入団してしまったのだから、その才能に期待せずにはいられない。

※女性セブン2012年2月23日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
華々しい復帰を飾った石原さとみ
【俳優活動再開】石原さとみ 大学生から“肌荒れした母親”まで、映画&連ドラ復帰作で見せた“激しい振り幅”
週刊ポスト
死体損壊容疑で逮捕された平山容疑者(インスタグラムより)
【那須焼損2遺体】「アニキに頼まれただけ」容疑者はサッカー部キャプテンまで務めた「仲間思いで頼まれたらやる男」同級生の意外な共通認識
NEWSポストセブン
学歴詐称疑惑が再燃し、苦境に立つ小池百合子・東京都知事(写真左/時事通信フォト)
小池百合子・東京都知事、学歴詐称問題再燃も馬耳東風 国政復帰を念頭に“小池政治塾”2期生を募集し準備に余念なし
週刊ポスト
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏による名物座談会
【江本孟紀×中畑清×達川光男 順位予想やり直し座談会】「サトテル、変わってないぞ!」「筒香は巨人に欲しかった」言いたい放題の120分
週刊ポスト
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
ホワイトのロングドレスで初めて明治神宮を参拝された(4月、東京・渋谷区。写真/JMPA)
宮内庁インスタグラムがもたらす愛子さまと悠仁さまの“分断” 「いいね」の数が人気投票化、女性天皇を巡る議論に影響も
女性セブン
伊藤
【『虎に翼』が好発進】伊藤沙莉“父が蒸発して一家離散”からの逆転 演技レッスン未経験での“初めての現場”で遺憾なく才能を発揮
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
“もしトラ”リスクも…(写真/AFP=時事)
【緊迫する中東情勢】イラン・イスラエルの報復合戦、エスカレートすれば日本にも影響 “もしトラ”リスクが顕在化
週刊ポスト