スポーツ

巨人・阿部のリードは「杉内&ホールトンの長所潰す」との評

 プロ野球開幕まであとわずか。今年のセ・リーグでは巨人の下馬評が高いものの、もともと、巨人が抱える弱点は「正捕手と原監督の采配」にあるといわれてきた。今年は特にその傾向に拍車がかかるという。
 
 まずは正捕手の阿部慎之助。野村克也氏から、「打撃型の捕手は投手に対する配慮が足りない」と名指しされるほど、リード面での不安が指摘されてきたが、今年のオープン戦で阿部の配球を見た各球団のスコアラーたちは、「(FAでやってきた)杉内(俊哉)の持ち味が理解できていない」と口を揃える。
 
「3月3日の西武戦、阿部は、カウント3ボールからストレートを要求した。これが阿部の悪い癖。澤村(拓一)のような力のある投手ならそれで通用するが、球の速さではなくキレやワザで打者を押さえ込む杉内やホールトンには不向きな配球で、痛打される危険がある。阿部のリードは2人の長所を潰すばかりなんですよ」(担当記者)
 
 ソフトバンク時代も杉内には山崎勝己が、ホールトンには細川亨が女房役となって、繊細なリードで投球を組み立ててきた。阿部では、そのインサイドワークが望めず、鳴り物入りの2人を「並以下」にするというのだ。
 
 最大のネックは、豪華戦力を与えられて舞い上がってしまったのか、原監督の朝令暮改ぶりがエスカレートしていることだ。
 
「今年はクリーンアップを固定、じっくり腰を落ち着けて戦う」
 
 と宣言した方針も、アッサリと変更された。打順が決まらない新外国人・ボウカー然り、練習試合やオープン戦で打線を機能させようと進塁打に徹した2番打者、松本哲也や藤村大介を「ヒットがない」とベンチに下げてしまう迷采配ぶりにナインは困惑しているという。

※週刊ポスト2012年3月23日号

関連記事

トピックス

二宮が大河初出演の可能性。「嵐だけはやめない」とも
【全文公開】二宮和也、『光る君へ』で「大河ドラマ初出演」の内幕 NHKに告げた「嵐だけは辞めない」
女性セブン
4月3日にデビュー40周年を迎えた荻野目洋子
【デビュー40周年】荻野目洋子 『ダンシング・ヒーロー』再ヒットのきっかけ“バブリーダンス”への感謝「幅広い世代の方と繋がることができた」
週刊ポスト
品川区で移送される若山容疑者と子役時代のプロフィル写真(HPより)
《那須焼損2遺体》大河ドラマで岡田准一と共演の若山耀人容疑者、純粋な笑顔でお茶の間を虜にした元芸能人が犯罪組織の末端となった背景
NEWSポストセブン
JR新神戸駅に着いた指定暴力団山口組の篠田建市組長(兵庫県神戸市)
【ケーキのろうそくを一息で吹き消した】六代目山口組機関紙が報じた「司忍組長82歳誕生日会」の一部始終
NEWSポストセブン
元工藤會幹部の伊藤明雄・受刑者の手記
【元工藤會幹部の獄中手記】「センター試験で9割」「東京外語大入学」の秀才はなぜ凶悪組織の“広報”になったのか
週刊ポスト
映画『アンダンテ~稲の旋律~』の完成披露試写会に出席した秋本(写真は2009年。Aflo)
秋本奈緒美、15才年下夫と別居も「すごく仲よくやっています」 夫は「もうわざわざ一緒に住むことはないかも」
女性セブン
小野寺さんが1日目に行った施術は―
【スキンブースター】皮下に注射で製剤を注入する施術。顔全体と首に「ジュベルック」、ほうれい線に「リジュラン」、額・目尻・頰に「ボトックス」を注入。【高周波・レーザー治療】「レガートⅡ」「フラクショナルレーザー」というマシンによる治療でたるみやしわを改善
韓国2泊3日「プチ整形&エステ旅行」【完結編】 挑戦した54才女性は「少なくとも10才は若返ったと思います!」
女性セブン
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
森高千里、“55才バースデー”に江口洋介と仲良しショット 「妻の肩をマッサージする姿」も 夫婦円満の秘訣は「お互いの趣味にはあれこれ言わない」
女性セブン
【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
【初回放送から38年】『あぶない刑事』が劇場版で復活 主要スタッフ次々他界で“幕引き”寸前、再出発を実現させた若手スタッフの熱意
女性セブン
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
【悠仁さまの大学進学】有力候補の筑波大学に“黄信号”、地元警察が警備に不安 ご本人、秋篠宮ご夫妻、県警との間で「三つ巴の戦い」
女性セブン
日本人パートナーがフランスの有名雑誌『Le Point』で悲痛な告白(写真/アフロ)
【300億円の財産はどうなるのか】アラン・ドロンのお家騒動「子供たちが日本人パートナーを告発」「子供たちは“仲間割れ”」のカオス状態 仏国民は高い関心
女性セブン
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
《視聴者は好意的な評価》『ちびまる子ちゃん』『サンモニ』『笑点』…長寿番組の交代はなぜスムーズに受け入れられたのか?成否の鍵を握る“色”
NEWSポストセブン