ライフ

犬のしつけ指導者が基本的な4つのしつけ学習パターンを語る

 西川文二氏は、1957年生まれ。主宰するCan! Do! Pet Dog Schoolで科学的な理論に基づく犬のしつけを指導している。その西川氏が、「番犬」の作り方ついて解説する。

 * * *
 そりゃ、あなた、しつけをするなら飼い始めのその日からですよ。もしあなたの家にやってきた子犬が2か月齢ぐらいなら、その子、人間だとすでに3歳ぐらいです。しつけは、物心つく頃から行なう。犬のしつけも同じですぞ。子犬は程度の差こそあれ、鳴く、興奮する、噛む、排泄をどこでもするもの。これらの行動を習慣化させないために不可欠なのが、幼児期からのしつけってこと。

 しつけは、もう少し大きくなってから…なんて考えて、犬の自由にさせていたらどうなるか。コレ、人間の子供に置き換えたら、のちのち大変な問題になる。誰でも察しがつくでしょう。

 まずは行動の範囲を制限すること。で、その範囲の中で、好ましい行動を教え、好ましくない行動は学ばせないようにする。そして、好ましい行動、そうでない行動の理解度に応じて、犬の自由度を高めていく。これが、将来自由度の高い犬との生活を楽しむための秘訣なんですな。このあたりも、人間の子供のしつけと同じ。

 では、好ましい行動をどう教えていくか? どう好ましくない行動を学ばせずに成長させるか?

 基本は、以下の4つの学習パターンを飼い主が理解することに尽きる。(1)ある行動の結果いいことが起きればその行動の頻度は高まる、(2)ある行動の結果いいことがなくなればその行動の頻度は減る、(3)ある行動の結果嫌なことが起きればその行動の頻度は減る、(4)ある行動の結果嫌なことがなくなればその行動の頻度は高まる。

 飼い主がこの4つの学習パターンを熟知すれば、意外と簡単に好ましい行動、好ましくない行動を、犬に伝えることができる。え、その4つのパターンを熟知するにはどうすればいいかって?

 そりゃ、学習心理学に精通したインストラクターの、しつけ方教室に通うってことですよ、一番は。

※週刊ポスト2012年4月20日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

高市早苗首相(時事通信フォト)
《日中外交で露呈》安倍元首相にあって高市首相になかったもの…親中派不在で盛り上がる自民党内「支持率はもっと上がる」
NEWSポストセブン
阿部なつき(C)Go Nagai/Dynamic Planning‐DMM
“令和の峰不二子”こと9頭身グラドル・阿部なつき「リアル・キューティーハニー」に挑戦の心境語る 「明るくて素直でポジティブなところと、お尻が小さめなところが似てるかも」
週刊ポスト
高市早苗首相の「台湾有事」発言以降、日中関係の悪化が止まらない(時事通信フォト)
「現地の中国人たちは冷めて見ている人がほとんど」日中関係に緊張高まるも…日本人駐在員が明かしたリアルな反応
NEWSポストセブン
大谷翔平が次のWBC出場へ 真美子さんの帰国は実現するのか(左・時事通信フォト)
《大谷翔平選手交えたLINEグループでやりとりも》真美子さん、産後対面できていないラガーマン兄は九州に…日本帰国のタイミングは
NEWSポストセブン
11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(現場写真/読者提供)
【“分厚い黒ジャケット男” の映像入手】「AED持ってきて!」2人死亡・足立暴走男が犯行直前に見せた“奇妙な”行動
NEWSポストセブン
10月22日、殺人未遂の疑いで東京都練馬区の国家公務員・大津陽一郎容疑者(43)が逮捕された(時事通信フォト/共同通信)
《赤坂ライブハウス刺傷》「2~3日帰らないときもあったみたいだけど…」家族思いの妻子もち自衛官がなぜ”待ち伏せ犯行”…、親族が語る容疑者の人物像とは
NEWSポストセブン
ミセス・若井(左、Xより)との“通い愛”を報じられたNiziUのNINA(右、Instagramより)
《ミセス若井と“通い愛”》「嫌なことや、聞きたくないことも入ってきた」NiziU・NINAが涙ながらに吐露した“苦悩”、前向きに披露した「きっかけになったギター演奏」
NEWSポストセブン
「ラオ・シルク・レジデンス」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
「華やかさと品の良さが絶妙」愛子さま、淡いラベンダーのワンピにピンクのボレロでフェミニンなコーデ
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左・撮影/山口比佐夫、右・AFP=時事)
《笹崎勝巳レフェリー追悼》プロレス仲間たちと家族で送った葬儀「奥さんやお子さんも気丈に対応されていました」、クマ襲撃の現場となった温泉施設は営業再開
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さん
《笑福亭笑瓶さんらいなくなりリポーターが2人に激減》30年以上続く長寿番組『噂の!東京マガジン』存続危機を乗り越えた“楽屋会議”「全員でBSに行きましょう」
NEWSポストセブン
11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン