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故・淡島千景さん 6000万円の借金で思い出の豪邸売却危機

 2月16日にすい臓がんで亡くなった淡島千景さん(享年87)の四十九日法要が3月31日にしめやかに執り行われた。式に参列した親族のひとりは、こう嘆いた。

「千景さんには生前に6000万円近い借金があったんです。自宅を担保に借りているので、誰かが借金を返済しないと、売られてしまうんです。親族だけでなく、弟子たちもよく出入りしていた思い出の家なので、なんとか残したいと思っているのですが…」

 この借金について淡島さんの知人はこう話す。

「千景さんは浪費癖などはなかったんですが、お金にはとにかく無頓着でした。金銭面は全てマネジャーのA子さんに委ねていたんです。そのかたは年上の女性で、宝塚時代からつきあいのある人。千景さんは“お母さん”と慕っていました。熱海でホテルを始めたのも、それを売却して赤字を出したのも、その人でした」

 1968年にA子さんが亡くなると、彼女の息子であるBさんが後任に。淡島さんは自分の弟分のように彼を慕っていたが、Bさんは自分の会社を作り、淡島さんの出演料などの管理を始めたという。

 淡島さんが自分の資産がわずかであることを知ったのは、Bさんが亡くなった2010年になってのことだった。どうしていいかわからず狼狽した淡島さんだったが、そこで相談したのが、テレビプロデューサーの石井ふく子さんだった。石井さんに、その件について尋ねると、「税理士さんを紹介しただけで、その後のことはわからない」という。前出・淡島さんの知人はこう語る。

「親族にも打ち明けてくれなかったので、“なんで石井さんなの”ってみんな思ったみたいです。石井さんも何とかしようと税理士さんを紹介して、結局そのかたの指示であの自宅を担保に入れて、お金を工面することにしたんです」

 都内でも有数の高級住宅街に建つ3階建ての白色煉瓦造りの一戸建て。親族や弟子たちが愛した淡島さんの自宅は、このままでは売却も秒読みの状況だという。

※女性セブン2012年4月26日号

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