ライオン リビングケア事業部 企画担当の黒澤さん(左)と研究員の河野さん(右)
「こすらずに食品由来の汚れを落とす酵素を配合する技術も洗剤開発の大きなテーマですが、今回特に注目していただきたいのが、食器や食洗機庫内のくもり汚れを落とす独自技術です」と、実験を担当するライオン リビングケア研究所 研究員の河野志織さん。
「くもり汚れの正体は、水道水には必ず入っているカルシウムを含む結晶。このカルシウムをつかまえて、はがし取る物質として『CHARMY クリスタ ジェル』には、ポリカルボン酸塩というキレート剤を新たに配合しました」(河野さん)
「キレート剤」と聞いて記者は“キレイにする”薬剤のダジャレか? と思ったが、実はギリシャ語の「カニのハサミ=chele」に由来する言葉。カニのハサミのように物質を挟む構造があるのだというポリカルボン酸塩は、このハサミがたくさんついている構造を持つと思えばわかりやすい。
見た目はもちろんだが、白いくもり汚れのあるグラスと、きれいなグラスの違いを実感するのがビールを注いだ時だ。細かな泡がふんわり出て、その泡が長時間ビールの蓋をしてくれているほど旨みや味わいが逃げない。実験のためにビールの注ぎ方講習に参加したという河野さんの手によって、汚れたグラスときれいなグラスにビールが注がれると、その差は歴然!
実験の序盤で『CHARMY クリスタ ジェル』とともに食洗機に入れてあった、くもり汚れで白くなったグラスが食洗機から取り出されると、グラスの汚れはすっかり取れて、新品のような輝きを放っていた。
「汚れたグラスは泡が立ちにくいだけでなく、できた泡もあっという間に消えてしまいます。ご自宅でもお店で飲むようなビールを味わうには、くもりのないきれいなグラスが必需品ですよ!」(河野さん)