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明大近くの定食屋店主 食べながら騒ぐ学生に「バカヤロー」

『相州屋』で学生に人気の「スタミナ定食」690円

 学生時代、何度も通った大学近くの定食屋。親父やお袋のようにやさしく、ときに厳しく接してくれた店主たちは、今も変わらず現役だ。ここでは、明治大学・和泉キャンパス近くの『食事処 相州屋』(そうしゅうや)を紹介しよう。

 * * *
 小林正数、紀代子夫妻が『相州屋』を開いたのは、東京オリンピックが開催された昭和39年。当時は甘味処だったが、昭和50年頃に定食屋に。

「私は頑固親父だったから、騒いだりふざけながら食べているのを見ると、“バカヤロー”って怒鳴りましたよ(笑い)。『ここの親父はうるせーぞ』なんて噂されたこともあったけど、また来てくれるんだよね」と、正数さんは当時を懐かしむ。

 メニューは「チキンカツ定食」や「コロッケ定食」など、30年以上ほとんど変わっていない。なかでも人気なのは120グラムのしょうが焼きをドカッと盛った「スタミナ定食」だ。注文が入ると「スタミナ~」と厨房に大きな声をかける紀代子さん。新潟訛りが混じる独特の調子が学生たちに親しまれており、「おばちゃんの声が恋しい」と訪ねてくるOBも多いという。

「もう歳だから体力的に厳しいときもあるけれど、OBが子供を連れてきたりすると、もう少し頑張ろうと思います」と、夫妻の顔はほころんだ。

■食事処 相州屋
【住所】東京都世田谷区松原1-38-9
【営業時間】11時半~15時、16時半~22時
【定休日】日曜

撮影■井坂英彰

※週刊ポスト2012年6月15日号

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