「字は体を表わす」かのごとく、美しい人が書いた美しい一筆。昨今、書道の世界でも美人書家が増えているという。
書家・涼風花(りょう・ふうか=27)さんは、7歳で書道を始め11歳で地元・栃木県の「福祉書道展」金賞を獲得。14歳で師範代の資格を得る。その後、歯科衛生士、レースクイーン等を経て書道家となる。アイドル級のルックスで、雑誌、テレビへの出演多数。笹の川酒造のにごり酒『花明かり』、大吟醸『花開蝶』のラベルデザインも手がける。
今回、読者のための一筆として、『花開蝶自来』(はなひらきてちょうおのずからきたる)と書いてくれた。
「中国の禅の言葉です。愛されたいという気持ちに支配されると、自分をアピールすることばかり考えてしまうもの。花は無心です。種から芽を出し、自然に花を咲かせる。すると自然と蝶が集まってくる。こつこつ努力をして何かを成し得たとき、それを認めて集まって来る人が必ず現われます」(涼さん)
撮影■渡辺利博
※週刊ポスト2012年6月8日号