こんな不況では、日々の家計のやりくりが精一杯。へそくりなんて、夢のまた夢。そんな主婦がほとんどだと思っていたところ、しっかり貯め込んでいる人もいる。貯め方から隠し方、増やし方まで、スゴ腕主婦のへそくり術とは?
東京都在住のパート主婦・松田洋子さん(仮名・51才)は、へそくり歴10年。現在のへそくり総額は内緒だが、「年間100万円くらいはへそくりとして銀行口座に貯めていますね」
というから、その総額はいわずもがな。
松田さん一家は、自営業(電気工事関係)の夫(54才)と、中学2年生の長女(13才)、小学5年生の長男(10才)の4人家族で、月収は40万~45万円程度、ボーナスはなし。このうち、生活費を必ず月30万円以内に抑え、毎月8万円を貯金。余った残りの5万~9万円をへそくりにあてているという。
「10年ほど前までは、夫婦共働きで浪費家だったんです。でも、私の勤め先が倒産。“収入が減った分、家計を見直さなきゃ”と心がけるうちに、無駄を省く生活が楽しくなってきちゃいました(笑い)」
松田さんの長女は私立中学校に通い、授業料は月7万円。都心にあるマンションの賃料も月14万円とかなりの高額。にもかかわらず、年間100万円もへそくりできるのは、毎日の生活でこんな工夫をしているからだ。
松田さんがスーパーで買い物をするのは、必ず夜8時30分以降。夜に売れ残りセールが行われるのは主婦の常識だが、松田さんがこだわるのは “店選び”。
「ちょっと値段が高めのスーパーを閉店間際に回るのがコツ。売れ残り品が多く出るから、セール品も多い。セールの品は原価ぎりぎりまで値引きしてあるから、まわりの安いスーパーと変わりません。客層的にセール品狙いのライバルも少ないんです」
松田さん宅の冷蔵庫には、半額以下に値引きされた高級レトルトハンバーグや、2割引きの牛乳などお買い得品がずらり。
育ち盛りの子供ふたりがいても食費は月4万円弱ですむといい、4人家族の平均的な食費額(約6万5000円)より月2万5000円も少ない。
※女性セブン2012年7月5日号