俳優やMCなど幅広い活躍をみせる松下奈緒
相葉雅紀と大森南朋とともにトリプル主演を務めるドラマ『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~』がスタートした松下奈緒(40才)。近年、俳優としての仕事以外にも情報番組の司会など、幅広い活躍ぶりが光る。その魅力についてコラムニストで放送作家の山田美保子さんが解説する。
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7月期のドラマが一斉にスタート。中でも話題になっているのは、「水曜日の相葉」「土曜日の櫻井」「日曜日の松本」と、来春開催予定の全国ツアーをもって活動終了を発表した嵐の相葉雅紀、櫻井翔、松本潤の主演ドラマが揃ったことだろう。
そんな中、年間視聴率トップに君臨し、ドラマの世帯視聴率が安定しているテレビ朝日系で、相葉と大森南朋、松下奈緒がトリプル主演する『大追跡~警視庁SSBC強行犯係~』は、初回見逃し配信再生回数139万回を突破(7月9日~13日、TVer DATA MARKETING算出による)。
同局が9日の開始に合わせ、早朝の『グッド!モーニング』からのいわゆる”電波ジャック“に加え、同日、早くも主演の3人の取材会を開催するなど力を入れていたことが数字になって表されたワケだ。
同局の水曜21時台の刑事ドラマ枠としては『刑事7人』以来10年ぶりとなる新作。ヒットメーカー、福田靖氏脚本のもと、捜査=S、支援=S、分析=B、センター=Cに新設された別班「SSBC強行犯係」を取り巻く人々の活躍などが描かれる。
共演者たちが明かした意外な素顔
過去の出演作に比べて明らかに伸び伸びやっているように見えるのが松下奈緒である。今回、彼女の役柄は警視庁捜査一課の主任、青柳遥で、大森南朋が演じる井垣修二とは元夫婦という設定。ルールを破り、事件現場に潜入するSSBC強行犯係を叱責したり、遠藤憲一が演じる捜査一課長の八重樫雅夫の“風見鶏”ぶりに嫌悪感を表したりと、これまでの松下のイメージとはかなりかけ離れているのだ。
そんな松下に対し、大森は“意外だった一面”として、「本番前に(カメラの)ケーブルを足で雑によけていたんですね。あっ、強い人なんだなって」と。続けて相葉も「朝(男女兼用の)トイレに入っていたら、奈緒ちゃんがゴンゴンゴンってすごい勢いで扉を叩いてきたことがあります」と暴露。身体をよじりながら苦笑した松下は「私、ずっと遥(役名)なの! すべて役柄です」と弁明していた。
さらに、12日、松下がMCを務める『朝だ!生です旅サラダ』(朝日放送テレビ・テレビ朝日系)のゲストで出演した遠藤憲一からは、「しっかり者に見えるけど、けっこう“お子ちゃま”なんだよね」とカメラが回っていないところではイメージと異なることが明かされた。大森が「大泉(撮影所)のセットに行くのが楽しみでしょうがない」と言うように、『大追跡~』の現場はそうとう楽しいようで、相葉と大森と松下が発案し、オリジナルTシャツを作るなど、既にチームワークも抜群であるようだ。
2023年4月から担当し、翌2024年10月から『~旅サラダ』のメインMCの影響だろうか。番宣のために出演した情報番組や取材会の場で、大森や相葉のコメントに積極的に相槌をうったり、さらに詳しく説明したりと“裏回し”に徹し、“生”に強いとも評価されている松下。
生と言えば、7月10日、大阪城ホールで開催された、『いきものががりの みなさん、こんにつあー2025~』のステージ上で、ピアニストとして『~旅サラダ』のテーマ曲『遠くへいけるよmeets松下奈緒』を生披露したことも大いに話題となった。
その模様が12日の『~旅サラダ』冒頭で流れた際には、「楽しかったです~」「イヤモニをしていたんですけど、生歌で(吉岡)聖恵さんの声が聴こえてくるので、泣きそうになっちゃって」「あの景色を忘れない」と興奮冷めやらぬ様子だった松下。
ツアーグッズのタオルを首に巻き、黒地に白の大きな水玉模様のロングスカートでピアノ演奏した松下には、MCの藤木直人から、同スカートが松下の手作りであることが明かされた。
「どこ情報?」と苦笑しながらも「なんでもやるんですよ、私」と松下。現在も実家暮らしとして知られる彼女のプライベートが垣間見えた瞬間だった。