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五輪支える日本のピンポン球メーカー 100分の1mm単位で選別

 多くのアスリートが活躍を見せるロンドン五輪。その裏で「日本の技術」も五輪を支えている。

 例えば、卓球で使われている球は60年以上にわたってピンポン球を作り続けてきたニッタクこと日本卓球のものだ。五輪には、1992年のバルセロナ五輪で初めて採用され、今回が1996年のアトランタ五輪に続く3度目。

「実は一つの球ができるまで5~6か月かかります。セルロイドの板から半球状の型を作って、バランスのいいもの同士を接着させて、そこから100分の1mm単位でズレを測定して手作業で選別するんです。そうして40~45℃の熱で2か月以上かけて乾燥させて、さらに1か月自然乾燥。その後、表面を研磨して、回転を見たりバランスをチェックするので、どうしてもそれぐらい時間がかかるんです」(渉外部長・村尾英敏さん)

 世界に打って出たきっかけは1971年の名古屋卓球世界選手権。当時、卓球の球は多くが卓球発祥の地であるイギリス製だった。それを村尾さんらが「メイド・イン・ジャパンを使おう」と働きかけ、実現に導いたのだという。

 それから40年、ニッタク製の球が使用されるロンドンでは、同じ球を子供のころから使い慣れている日本選手が有利になるはず、と村尾さん。

「やっぱり打球感はメーカーによって違いますからね。この球を長く使っていたからこそ、1セット1本余計に取ったということも出てくるんじゃないかと(笑い)。実際、福原選手も石川選手も子供のころから、ウチの製品を使ってくれています。

 福原選手は小さい時はよくウチに顔を出していました。幼稚園の時に会社でおしっこを漏らした時は大騒ぎしたものです(笑い)。石川選手とは現在、契約を結んでいます。東京に遠征に来た時は、人に見られたくないサーブの開発などを、地下の練習場で秘密裏にやっていましたよ」

※女性セブン2012年8月16日号

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