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マンション差し押さえの美川憲一 固定資産税か住民税滞納か

 現在、所属事務所の給料未払い問題をきっかけに独立騒動へと発展している美川憲一(66才)。2010年の紅白落選をきっかけに、美川の仕事が激減。以降、事務所の経営が落ち込んだという。

 現在、都内に2軒の豪邸を所有している美川。一軒は、世田谷区にある5億円といわれる200平方メートルの3階建ての一軒家。もう一軒美川が渋谷区にある億ションだ。このマンションは3LDK、150平方メートルの広さで、2009年に1億5000万円ほどで購入している。

 しかし、7月6日、渋谷の億ションが、世田谷都税事務所に差し押さえられてしまったのだ。東京シティ税理士事務所の税理士・村岡清樹氏がこう説明する。

「差し押さえたのが都税事務所なので、地方税(固定資産税や住民税など)の滞納です。地方税の滞納で差し押さえされることは、よほど悪質でない限りありません。1~2年の滞納ではなく、このマンションを購入してから3年間もの間、ずっと滞納をしていたことが考えられます」

 村岡氏によれば、自宅を差し押さえられるまでには、かなりの段階があったはずだという。まず、税金の滞納があった場合、督促状が届く。それでも税金が支払われなかった場合、今度は職員が電話をしてきたり、直接訪問してきたりして催促をする。

「分割納付を提案したり、少しでも払ってほしいという思いのもと、徴収活動をします。今回のケースでも、何回も督促状を送っているのではないでしょうか」(村岡氏)

 そこまでしても払われなかった場合のみ、差し押さえとなる。

 それでは、美川は何の税金を、どれくらい滞納したのか。村岡氏は、一軒家の固定資産税か、住民税の滞納ではないかと推測する。

 固定資産税だった場合、美川が持つ世田谷の建物と土地は、年間でおよそ300万円とみられるので、3年間で遅延代も含めると、計1000万円以上になるという。

 住民税の場合、年収の10%を納めていないことになる。この10%は、前年の収入から計算される。そのため、芸能人のように、収入が大幅に変わる職業では、多額の収入があった翌年の収入が激減した場合、住民税が高額すぎて、滞納することも少なくないという。

 差し押さえから18日後の7月24日、滞納分を支払ったため差し押さえは解除されているが、いずれにしても、彼が実はお金に窮していたことは事実だろう。

※女性セブン2012年9月6日号

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