ライフ

メタボ解消には「ゴールデンタイム睡眠、空腹、寒さ」と医師

 50才を超えても30代に見える医師として大人気の南雲吉則(なぐも・よしのり)先生(57才)が、読者から寄せられた体に関する相談に答える。今回はメタボの改善について。

【質問】
 最近、夫がメタボ体形まっしぐらです。昔のスリムな夫に戻ってほしいのですが、どうしたらいいですか?(きのこソテー・38才・主婦)

【南雲先生の回答】
“睡眠中”、“空腹時”、“寒いとき”、実はこのとき共通して、脂肪を燃焼させる成長ホルモンが出ているんだ。だから、ご主人にスマートな体形に戻ってもらいたいんだったら、次の3つのことをしなくちゃいけない。

 まず1つ目は、夜は早く寝させること。夜の10時から夜中の2時までが、まるで冬眠のような深い眠りが得られる“睡眠のゴールデンタイム”。成長ホルモンが分泌されて、脂肪を燃焼させるんだ。

 2つ目は、お腹がぐーっと鳴るまでは食べないという習慣。お腹がぐーっと鳴るくらいになると、自分の中に蓄えられている脂肪を燃焼し始めるからね。さらにこのとき、若返りホルモンである成長ホルモンと、若返り遺伝子のサーチュイン遺伝子が体を活性化する。成長ホルモンは肌と粘膜を、サーチュイン遺伝子は、細胞と遺伝子を若返らせてくれるという利点もあるんだ。

 そして3つ目は、厚着しないこと。メタボの人って汗っかきで、冬でも頭から汗をだらだら流していたりするんだけど、これは、そもそも発熱物質である肉じゅばん(内臓脂肪)を着込んでいるから。冬も、なるべく汗をかかないくらいの薄着をすることによって、成長ホルモンが分泌され、内臓脂肪が燃焼されるんだよ。

“ゴールデンタイムの睡眠”と“空腹”、“寒さ”が、メタボ解消のキーワード。それに加えて、前回紹介した家事をするだけでできる“ノンエクササイズダイエット”をやってもらうのも効果的かもね。ご主人はやせるし家事をやらなくていい奥さんはご機嫌! 最高の解消法はこれかもね(笑い)。

※女性セブン2012年10月25日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(右/読者提供)
【足立区11人死傷】「ドーンという音で3メートル吹き飛んだ」“ブレーキ痕なき事故”の生々しい目撃談、28歳被害女性は「とても、とても親切な人だった」と同居人語る
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《中国とASEAN諸国との関係に楔を打つ第一歩》愛子さま、初の海外公務「ラオス訪問」に秘められていた外交戦略
週刊ポスト
グラビア界の「きれいなお姉さん」として確固たる地位を固めた斉藤里奈
「グラビアに抵抗あり」でも初挑戦で「現場の熱量に驚愕」 元ミスマガ・斉藤里奈が努力でつかんだ「声のお仕事」
NEWSポストセブン
「アスレジャー」の服装でディズニーワールドを訪れた女性が物議に(時事通信フォト、TikTokより)
《米・ディズニーではトラブルに》公共の場で“タイトなレギンス”を普段使いする女性に賛否…“なぜ局部の形が丸見えな服を着るのか” 米セレブを中心にトレンド化する「アスレジャー」とは
NEWSポストセブン
日本体育大学は2026年正月2日・3日に78年連続78回目の箱根駅伝を走る(写真は2025年正月の復路ゴール。撮影/黒石あみ<小学館>)
箱根駅伝「78年連続」本戦出場を決めた日体大の“黄金期”を支えた名ランナー「大塚正美伝説」〈1〉「ちくしょう」と思った8区の区間記録は15年間破られなかった
週刊ポスト
「高市答弁」に関する大新聞の報じ方に疑問の声が噴出(時事通信フォト)
《消された「認定なら武力行使も」の文字》朝日新聞が高市首相答弁報道を“しれっと修正”疑惑 日中問題の火種になっても訂正記事を出さない姿勢に疑問噴出
週刊ポスト
地元コーヒーイベントで伊東市前市長・田久保真紀氏は何をしていたのか(時事通信フォト)
《シークレットゲストとして登場》伊東市前市長・田久保真紀氏、市長選出馬表明直後に地元コーヒーイベントで「田久保まきオリジナルブレンド」を“手売り”の思惑
週刊ポスト
ラオスへの公式訪問を終えた愛子さま(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
《愛子さまがラオスを訪問》熱心なご準備の成果が発揮された、国家主席への“とっさの回答” 自然体で飾らぬ姿は現地の人々の感動を呼んだ 
女性セブン
26日午後、香港の高層集合住宅で火災が発生した(時事通信フォト)
《日本のタワマンは大丈夫か?》香港・高層マンション大規模火災で80人超が死亡、住民からあがっていた「タバコの不始末」懸念する声【日本での発生リスクを専門家が解説】
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
NEWSポストセブン