ライフ

TV「深イイ話」で注目の見えない歯科矯正「インビザライン」

実際にインビザライン装着中の大内さん。着けているのは全くわからない

 11月5日放送の『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)で、美人歯科医の中田彩さんが“最新歯科治療”として紹介した話題の歯科矯正システム「インビザライン」。透明で目立たず自分で自由に取り外しもでき、設計により普通のワイヤー矯正に比べて治療期間も短縮できるというこの治療について、番組内でも紹介され、道端ジェシカら芸能人も通う東京都中央区日本橋浜町の歯科医院・インビザライン矯正歯科「トルナーレデンタルクリニック」の龍信之助院長に話を聞いた。

 * * *
 インビザラインのマウスピースは、全体の歯にかぶせるように装着するのだが、透明で着けているのを全く気づかれないほど自然なのがポイント。“見えない歯科矯正”と呼ばれる所以だ。しかも、ワイヤー矯正の平均治療期間は3年ほどかかるのに対し、治療計画によっては約半年~1年半と治療期間が短縮される利点がある。基本的に抜歯をしないというのも大きなメリットだという。龍院長はこう語る。

インビザライン矯正が早い理由は、ワイヤー矯正は場合によっては抜歯をするので、そのスペース分、歯を移動させていくのに対して、インビザの場合は、全体の歯をやすりでちょっと削って全部の歯をほぼ同時に動かします。動かす距離が少ないから、時間的に有利なんです。ただしこれは、インビザラインドクター個々の治療計画の設計に依存します」

 インビザライン矯正の気になるお値段は、トータルで100万円前後。治療方法は、まず最初に3Dのコンピューターグラフィック上で最終的なゴールまでのマウスピースを設計してしまう。そして、2週間おきに段階を追って少しずつ調整されたマウスピースをつけ替えていくだけというシンプルさだ。

「ワイヤー矯正では、だいたい月に1回、病院で1か月分の範囲で歯を締めるのに対し、インビザでは使い捨てのマウスピースを2週間に1回単位で替えて動かすので負担も軽いんです。それに、設計の仕方にもよりますが、まとめて2~3か月分を渡すこともできるので、来院回数も減るわけです」(龍院長)

 とはいえ、インビザラインのいちばんの要は型の設計。どこで治療を受けても同じ結果が受けられるというわけではなく、ドクターの腕や治療計画により効果や期間に影響が出てくるので見極めが重要だという。龍院長は、こだわりについてこう続ける。

「僕は、ただ並べるだけではなく、前歯の位置にもすごくこだわります。正中といって、前歯のラインが顔の真ん中にこないと、正面から見た顔のバランスも悪いんです。とはいえ、歯科医師としてターゲットのひとつはもちろん見た目もあるけれど、それよりも自分の歯を一生使っていくということに重きを置いています。歯並びに凹凸があると、磨き残しができて口腔内の菌を増やしてしまうことになります。きれいに並べたほうが圧倒的に歯は磨きやすいし、結果として審美的な面もよくなるんです。悩んでいる方は、ぜひ一度相談においでください」(龍院長)

 歯磨きが困難なワイヤー矯正と違って自分で簡単にマウスピースを外せるため、歯磨きも食事も楽にできる。唯一のデメリットを挙げるとしたら、装着していないと動かないこと。ワイヤー矯正と違って自分で外せてしまう分、逆にそこが肝心だ。

 トルナーレデンタルクリニックで実際にインビザライン治療中なのが、美人受付嬢の大内志保さん。仕事に支障なくできる“見えない歯科矯正”があると友人から聞き、昨年12月に矯正をスタートした彼女はこう語る。

「もともと矯正に興味があったのですが、健康な歯を抜かれるのには抵抗があったんです。そこが不安でしたが、先生に訊いたらそれはないと言われたのでやってみたら、治療期間は1年くらいだし、マウスピースを替えるのも簡単にできて手間がかからないんですね。つけ替えた日は押されてる感じはありますが、一晩寝てしまえば気にならないし、全然苦痛もないんです。歯磨きも楽になりましたし、下の歯が横を向いていたときには取れなかった茶渋も、歯並びが平らになったからはなくなりました。いちばんいい点は、やっぱり見栄えですね。矯正しているのを気づかれないのが、いちばんのおすすめです」

 さらに、歯並びがよくなり環境が整ったため、自分では気づいていなかった歯ぎしりが止まったと身近な人から言われるようにもなったと大内さん。

「ゆがみが直ってすごくよかった。今はガタガタだった下の歯も真っすぐになりましたが、あっという間でしたね。2週間ごとに、マウスピースがどんどん平らになってくるのが楽しくて。2~3か月分まとめてもらうマウスピースのいちばん最後の段階のものを、つい封を開けて見てしまいます。今、前歯が出ている感じが3か月後には平らになると思うと、替える過程も楽しいですね」(大内さん)

 ちなみに、国内在住の外国人を対象にしたあるアンケートで、8割近くの人が「日本人は歯並びが悪い」と答えているほど、歯並びを重視する海外の人から見るとネガティブな印象を持たれる日本人の歯並び事情。治療中も見た目の美しさを損なうことなく一生物の歯並びを手に入れられるこの“見えない歯科矯正”、試してみる価値はありそうだ。

関連記事

トピックス

どんな役柄でも見事に演じきることで定評がある芳根京子(2020年、映画『記憶屋』のイベント)
《ヘソ出し白Tで颯爽と》女優・芳根京子、乃木坂46のライブをお忍び鑑賞 ファンを虜にした「ライブ中の一幕」
NEWSポストセブン
相川七瀬と次男の凛生君
《芸能界めざす息子への思い》「努力しないなら応援しない」離婚告白の相川七瀬がジュノンボーイ挑戦の次男に明かした「仕事がなかった」冬の時代
NEWSポストセブン
俳優の松田翔太、妻でモデルの秋元梢(右/時事通信フォト)
《松田龍平、翔太兄弟夫婦がタイでバカンス目撃撮》秋元梢が甥っ子を優しく見守り…ファミリーが交流した「初のフォーショット」
NEWSポストセブン
世界が驚嘆した大番狂わせ(写真/AFLO)
ラグビー日本代表「ブライトンの奇跡」から10年 名将エディー・ジョーンズが語る世界を驚かせた偉業と現状「リーチマイケルたちが取り戻した“日本の誇り”を引き継いでいく」
週刊ポスト
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《即完売》佳子さま、着用した2750円イヤリングのメーカーが当日の「トータルコーディネート」に感激
NEWSポストセブン
国連大学50周年記念式典に出席された天皇皇后両陛下(2025年9月18日、撮影/JMPA)
《国連大学50周年記念式典》皇后雅子さまが見せられたマスタードイエローの“サステナブルファッション” 沖縄ご訪問や園遊会でお召しの一着をお選びに 
NEWSポストセブン
豪雨被害のため、M-1出場を断念した森智広市長 (左/時事通信フォト、右/読者提供)
《森智広市長 M-1出場断念の舞台裏》「商店街の道の下から水がゴボゴボと…」三重・四日市を襲った記録的豪雨で地下駐車場が水没、高級車ふくむ274台が被害
NEWSポストセブン
「決意のSNS投稿」をした滝川クリステル(時事通信フォト)
滝川クリステル「決意のSNS投稿」に見る“ファーストレディ”への準備 小泉進次郎氏の「誹謗中傷について規制を強化する考え」を後押しする覚悟か
週刊ポスト
アニメではカバオくんなど複数のキャラクターの声を担当する山寺宏一(写真提供/NHK)
【『あんぱん』最終回へ】「声優生活40年のご褒美」山寺宏一が“やなせ先生の恩師役”を演じて感じた、ジャムおじさんとして「新しい顔だよ」と言える喜び
週刊ポスト
林家ペーさんと林家パー子さんの自宅で火災が起きていることがわかった
《部屋はエアコンなしで扇風機が5台》「仏壇のろうそくに火をつけようとして燃え広がった」林家ぺー&パー子夫妻が火災が起きた自宅で“質素な暮らし”
NEWSポストセブン
1年ほど前に、会社役員を務める元夫と離婚していたことを明かした
《ロックシンガー・相川七瀬 年上夫との離婚明かす》個人事務所役員の年上夫との別居生活1年「家族でいるために」昨夏に自ら離婚届を提出
NEWSポストセブン
“高市潰し”を狙っているように思える動きも(時事通信フォト)
《前代未聞の自民党総裁選》公明党や野党も“露骨な介入”「高市早苗総裁では連立は組めない」と“拒否権”をちらつかせる異例の事態に
週刊ポスト