<皇太子妃殿下のご治療に関しまして、東宮職医師団としましては、十分な休養をおとり頂くとともに、私的なご活動からご活動の幅を広げていっていただくようにお伝えしているところです(中略)公的なご活動につきましては、今までと同じように、ご活動の内容により、ご負担、ご体調などを勘案しながら、東宮職医師団としてその都度対応を検討させていただいてきており、妃殿下ご自身も様々に工夫や努力を重ねて東宮職医師団の提案にお応えいただいております>
これは2012年12月9日、皇太子妃・雅子さまが49才の誕生日を迎えられた際に、宮内庁から発表された「東宮職医師団の見解」だ。雅子さまがご療養生活に入られて以来、ほぼ毎年、誕生日に発表されてきたものだが、2012年の「見解」にも具体的な治療方法などは、一切含まれておらず、いまだご公務復帰へのめどは見えてこない。ストレスケア日比谷クリニックの酒井和夫院長(精神科医)は、こんな指摘をする。
「これは医師でなくても書ける内容かもしれません。治療が継続されているという以外に、医師団の意見は何もありません。将来、“皇后”になるかたの医療情報としては、あまりに少ないと思うんです」
さらに皇室ジャーナリストの山下晋司氏もこう憤る。
「マスコミから“何か出せ”と言われて仕方なく出している感じです。国民の側からすれば、あまり意味はないでしょう。治療の内容が言えないのなら、“今年は1回地方に行かれました”といった公務だけでなく、私的なものも含めて、1年のご活動結果を発表したほうがましでしょう。将来展望より結果重視に切り替えたほうが国民もわかりやすいし、“見守る環境”も作りやすいと思います」
2012年12月で、雅子さまの療養生活も10年目に入られたが、公務を休まれている一方で、私的な活動では元気な笑顔を見せられる雅子さまに対して、「雅子さまは本当に重い病気なのだろうか?」「いったい、いつ快復されるのか?」といった声も聞こえてきている。
※女性セブン2013年1月10・17日号