ライフ

22時~朝2時が睡眠のゴールデンタイム 脂肪燃焼ありと医師

 日本人の5人に1人が悩んでいるという睡眠問題。一体どうしたら良質な睡眠がとれるのだろうか。効果的な睡眠について、『ナグモクリニック』総院長の南雲吉則医師が教えてくれた。

 * * *
 睡眠は量よりも質。明け方まで夜更かしして、昼過ぎまで寝ていたら“体内時計”は完全に狂ってしまうよ。昔からいうように質のよい睡眠の秘訣は、“早寝早起き”なんだね。

 質のよい眠りのポイントは、夜10時から夜中の2時までの間は眠ること。この時間を“睡眠のゴールデンタイム”というんだけれど、このとき脳から“若返りホルモン”である成長ホルモンがだくだくと出て、傷ついた肌と粘膜をよみがえらせてくれるんだ。さらに、脂肪を燃焼させ、肌を白くもしてくれる効果も。がんまで予防してくれるともいわれているから、この時間に眠らない手はないよね。

 ぼくはどんなに仕事がたまっていても夜10時には必ず寝るんだよ。飲み会があっても途中退席して、絶対に10時には眠る。そして朝4時に起きて、診療が始まる9時までの間、溜まっていた仕事を片づけたり、本を読んだり、メールをしたり、本を書いたりするんだ。

 昼間だと周りの人に話しかけられたり、電話が鳴ったり、テレビの音が気になったりするけれど、明け方なら誰にも邪魔されないしね。朝早く起きたら、よい睡眠を得られるだけじゃなく、ぼくの場合はなんと5時間もの自由な時間を手に入れられる。ぼくはこれを“人生のボーナスタイム”と呼んでいるんだ。

 ところで、明け方のレム睡眠は、脳が休んでいないから無駄な睡眠のように思う人がいるかもしれないけれど、実はそうではない。悩み事のある人にはとても重要な睡眠なんだ。なぜなら明け方のレム睡眠中に見ている夢は、記憶の整理をしているから。

 夢とは記憶しておくべき情報と捨てる情報を仕分けするために、これまで見たものや聞いたことをバラバラにつなぎ合わせたものなんだ。夢を見ているとき、脳は嫌な記憶を脳の深いところにしまい込むんだ。

 そのおかげで嫌なことをいつまでもくよくよ思い出さなくてすむってわけ。だからストレスや心配事がある人は明け方までぐっすり休もうね。

※女性セブン2013年2月21日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《大谷翔平バースデー》真美子さんの“第一子につきっきり”生活を勇気づけている「強力な味方」、夫妻が迎える「家族の特別な儀式」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
田久保眞紀市長の学歴詐称疑惑 伊東市民から出る怒りと呆れ「高卒だっていい、嘘つかなきゃいいんだよ」「これ以上地元が笑いものにされるのは勘弁」
NEWSポストセブン
東京・新宿のネオン街
《「歌舞伎町弁護士」が見た性風俗店「本番トラブル」の実態》デリヘル嬢はマネジャーに電話をかけ、「むりやり本番をさせられた」と喚めき散らした
NEWSポストセブン
横浜地裁(時事通信フォト)
《アイスピックで目ぐりぐりやったあと…》多摩川スーツケース殺人初公判 被告の女が母親に送っていた“被害者への憎しみLINE” 裁判で説明された「殺人一家」の動機とは
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《女優・遠野なぎこのマンションで遺体発見》近隣住民は「強烈な消毒液の匂いが漂ってきた」「ポストが郵便物でパンパンで」…関係者は「本人と連絡が取れていない」
NEWSポストセブン
記者が発行した卒業証明書と田久保市長(右/時事通信)
《偽造or本物で議論噴出》“黄ばんだ紙”に3つの朱肉…田久保真紀・伊東市長 が見せていた“卒業証書らしき書類”のナゾ
NEWSポストセブン
JESEA主席研究員兼最高技術責任者で中国人研究者の郭広猛博士
【MEGA地震予測・異常変動全国MAP】「箱根で見られた“急激に隆起”の兆候」「根室半島から釧路を含む広範囲で大きく沈降」…5つの警戒ゾーン
週刊ポスト
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト