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2013.03.15 16:00  週刊ポスト

80年代のテレビマン 下品の底にニュアンスをと工夫していた

 1980年代は、テレビ各局が深夜枠でエロを競い始めた時代でもあった。代表格は、女子大生ブームを牽引した『オールナイトフジ』(1983~1991年・フジテレビ系)。美人女子大生に「あなたのパンツ見せて下さい」と男性にお願いさせたり、アダルトビデオの紹介をさせたりという企画が人気を博した。
 
『オールナイトフジ』の人気を受けて、その後、他局もいっせいに同時間帯に過激な内容の生放送番組をスタートさせる。1984年の『ミッドナイトin六本木』(テレビ朝日系)、『TV海賊チャンネル』(日本テレビ系)などがそれだ。

『ミッドナイト~』の売りは、なんといっても「ドクター荒井の性感マッサージ」だろう。ゲスト女性に生放送で当時としては珍しかった性感マッサージを行なった。人間技とは思えぬ速さで指を振動させて、女体に迫るドクター。快感に女性たちが体をビクビクとよじらせる様子はエロティックで、視聴者たちを釘付けにした。 当時、同番組で司会を務めていた作家・コラムニストの亀和田武氏が振り返る。
 
「番組視聴率のピークは常にこのコーナーで、15%近くを記録したこともありました。そのため最初は3分ほどだったこのコーナーが、最終的には8分に伸びた。女の子たちの反応は、まァプロレスみたいなものだと思ってください(笑い)。
 
 時代はまさにバブル。やっている僕らも時代の上り調子というか、勢いを感じていた。ただし低俗で下品だといわれながらも、その下品の底にひねったニュアンスを作ろうとアイデアを練っていましたね」
 
『TV海賊チャンネル』は、他局をさらに上回るセクシーさを標榜していた。
 
 名物コーナー「ティッシュタイム」は、視聴者にとって非常に“親切”だった。
 
 女性の脱衣シーンや入浴シーンを舐めるように映し出す画面の下には「コーナー終了まであと○秒」とタイムリミットが表示してあるのだ。ティッシュを手にした男性が、コーナーの時間を逆算して愉しめるという仕掛け。
 
 お馴染み山本晋也監督が大活躍。ラブホテルを利用していた男女にゲリラ的にクイズを出題し、正解したらコンドームをプレゼントするという「ラブホテルクイズ」のコーナーも担当していた。

※週刊ポスト2013年3月22日号

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