ライフ

飲む前の一手間ブームがそのまま飲める缶チューハイにも波及

 缶やカップで販売される飲み物は、買ったらすぐ飲めるのが特徴だ。ところが、飲む前に一手間加えることで、そのままとは違う味も楽しめる飲料が近ごろは話題だ。

 たとえば、缶入りコーヒーゼリードリンクは開ける前に振ってから飲むが、缶を振る回数によってゼリードリンクの食感が変わる。好みの食感を探すのも楽しみのひとつだ。

 また、底に沈めてあるフルーツのジュレをストローでかき混ぜる度合いで、サッパリからしっかりフルーツ味まで何種類もの味を楽しめるヨーグルトドリンクもある。最初から好きな味に調整するのもよいし、飲んでいるあいだに混ぜる回数を増やしていけば、シンプルなヨーグルトドリンクからフルーツの味が濃厚なものまで、一度で何種類もの飲料を味わえる。

 この一手間を楽しむ動きは、RTD(Ready To Drink)、そのまま飲めるという略称がある缶チューハイなどのアルコール飲料にも及んでいる。

“まるまる搾った感”のうまさが特徴の『キリン 本搾りチューハイ』から期間限定で発売された「夏みかん&はっさく」も、飲む前に一手間加えることで、そのまま飲むのとはまた違った味を楽しめるお酒。一度、缶をゆっくり逆さにひっくり返して、戻して、果汁を全体に行き渡らせると、果汁のおいしさがいっそう引き立つ。原材料は果汁とお酒だけ、香料も着色料も一切加えていない。

 手早く飲めるのが特徴の缶チューハイだが、家飲みが定着し、お手頃でも本物志向を求める消費者にとって、飲む前の一手間は楽しみにすらなるだろう。

「開発段階から居酒屋さんを回っておいしいチューハイの果汁比率を調べるなど、本物志向で作りました。本当に搾った感じがするので、ここちよい“満足感”が得られる商品です」(キリンビール マーケティング部 商品担当の帆足賢太郎氏)。

 発売10周年のロングセラー商品『キリン 本搾りチューハイ』の出荷状況は右肩上がりで、1~6月実績を比較すると2012年は前年比207%、2013年は前年比187%と増えている。そのままでも、一手間を加えてさらに美味しい缶チューハイが人気を集めるのは当然のことか。

関連記事

トピックス

雅子さまが三重県をご訪問(共同通信社)
《お洒落とは》フェラガモ歴30年の雅子さま、三重県ご訪問でお持ちの愛用バッグに込められた“美学” 愛子さまにも受け継がれる「サステナブルの心」
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
一般女性との不倫が報じられた中村芝翫
《芝翫と愛人の半同棲にモヤモヤ》中村橋之助、婚約発表のウラで周囲に相談していた「父の不倫状況」…関係者が明かした「現在」とは
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《噂のパートナーNiki》この1年で変化していた山本由伸との“関係性”「今年は球場で彼女の姿を見なかった」プライバシー警戒を強めるきっかけになった出来事
NEWSポストセブン
送検のため奈良西署を出る山上徹也容疑者(写真/時事通信フォト)
「とにかく献金しなければと…」「ここに安倍首相が来ているかも」山上徹也被告の母親の証言に見られた“統一教会の色濃い影響”、本人は「時折、眉間にシワを寄せて…」【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
マレーシアのマルチタレント「Namewee(ネームウィー)」(時事通信フォト)
人気ラッパー・ネームウィーが“ナースの女神”殺人事件関与疑惑で当局が拘束、過去には日本人セクシー女優との過激MVも制作《エクスタシー所持で逮捕も》
NEWSポストセブン
デコピンを抱えて試合を観戦する真美子さん(時事通信フォト)
《真美子さんが“晴れ舞台”に選んだハイブラワンピ》大谷翔平、MVP受賞を見届けた“TPOわきまえファッション”【デコピンコーデが話題】
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組・司忍組長2月引退》“竹内七代目”誕生の分岐点は「司組長の誕生日」か 抗争終結宣言後も飛び交う「情報戦」 
NEWSポストセブン
部下と“ホテル密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(時事通信フォト/目撃者提供)
《前橋・小川市長が出直し選挙での「出馬」を明言》「ベッドは使ってはいないですけど…」「これは許していただきたい」市長が市民対話会で釈明、市議らは辞職を勧告も 
NEWSポストセブン
活動を再開する河下楽
《独占告白》元関西ジュニア・河下楽、アルバイト掛け持ち生活のなか活動再開へ…退所きっかけとなった騒動については「本当に申し訳ないです」
NEWSポストセブン
ハワイ別荘の裁判が長期化している
《MVP受賞のウラで》大谷翔平、ハワイ別荘泥沼訴訟は長期化か…“真美子さんの誕生日直前に審問”が決定、大谷側は「カウンター訴訟」可能性を明記
NEWSポストセブン
11月1日、学習院大学の学園祭に足を運ばれた愛子さま(時事通信フォト)
《ひっきりなしにイケメンたちが》愛子さま、スマホとパンフを手にテンション爆アゲ…母校の学祭で“メンズアイドル”のパフォーマンスをご観覧
NEWSポストセブン