「孫は宝」とばかりに、せっせと孫に贈り物をする祖父母世代。母親たちは家計が助かると喜びながらも、複雑な気持ちもあるようで……。A子さん(34歳、1歳の娘あり)、B子さん(35歳、小2の息子あり)、C子さん(43歳、中3の息子と小6の娘あり)が、その苦労を語り合った。
A子:夫の実家もウチの実家も、私の娘が初孫。ベビー服やら玩具やらが毎月のように届けられて、狭い部屋が娘の荷物で占領されてます。
C子:初孫だと仕方ないよ。特に旦那さんの実家が凄いでしょ?
A子:ええ。義理のお父さんが一番熱心。何でかしら?
B子:男孫だと母親の実家が、女孫だと父親の実家が熱を上げるのよ。ウチは私が女姉妹だったから、私の父は“ようやく息子ができた”と大喜びしてたわ。
C子:だから、ウチの場合は息子の習い事は私の実家、娘のは旦那の実家が援助してくれる。“息子が野球をやりたがってるのよ”とか、私がそれっぽく頼むんだけど(笑い)。そうするとバットからグローブまで一式揃えてくれた。娘のピアノは旦那の実家が大喜びで買ってくれたわ。
A子:でも、実家の経済状況が違うと複雑ですよね。夫の実家は大企業の役員だけど、私の実家はさほど裕福ではない自営業。義父がブランドもののベビー服とか北欧製の玩具を与えているのを知った私の父は、“赤ん坊にそんな高いものをあげなくても……”って愚痴をこぼしてる。
B子:それは旦那さんから注意してもらったほうがいいわよ。ウチは逆パターンだけど、やがて夫まで“ウチは貧乏だから”って拗ねだして夫婦仲が微妙に。息子の小学校入学の時は、“ランドセルを買う”と張り切る私の父に我慢してもらって、夫の実家にお願いしたの。ホントに爺バカの調整は大変よ。
C子:教育方針の違いも厄介。子供は2人とも公立に通わせてるんだけど、私の父が“これからは私立の中高一貫校だ。学費は俺が出すから、心配するな”って。息子は公立にしたけど、今年は娘の中学受験でまた揉めてる。お金は出してほしいけど、口はほどほどにお願いします。
※週刊ポスト2013年8月16・23日号