ライフ

VOCALOID曲から生まれた「ボカロ小説」 ラノベ感覚で人気

 最近、“ボカロ小説”のコーナーを設ける本屋が増えてきた。ボカロ小説とは、ニコニコ動画に投稿されているボーカロイド(VOCALOID ※初音ミクが代表的)の人気楽曲を小説化したもので、いずれも、原曲を喚起させるようなストーリーが描かれている。

 小説の発売日には中高生が駆けつけ、即完売する書店も多いそうだ。先日発売された『ミカグラ学園組曲1 放課後ストライド』(原曲は人気ボカロP・Last Note.の『放課後ストライド』)は、発売日の翌日には重版が決まるほどの人気となったが、どこに魅力があるのか? ボカロ小説をこよなく愛する女子大生Aさんは、こう語る。

「初めて読んだボカロ小説は、悪ノPの『悪ノ娘 黄のクロアテュール』でした。悪ノPの曲は、中学生の頃から繰り返し聴くほど大好きでしたが、ボカロ楽曲が初めて小説化されると聞いたときは驚きの方が大きかったです」

 最近のボカロ小説は、「中二病」や「萌え」といった、中高生でも理解できるようなネタや口調が仕込まれており、ラノベ(ライトノベル)に近い感覚で読むことができるという。

「他のボカロ小説もそうですが、楽曲を聴くだけではいったいどんな物語になるのか、分からないものも多いんです。だから小説は、原曲の二次創作のように、新しい視点でストーリーを楽しめます。また、歌詞が小説内に織り込まれているので、ニコ動で曲を聴いては、小説に戻ったりを繰り返しています」

 手軽に読めて、原曲と小説の相乗効果も期待できる。そのあたりがボカロ小説の魅力のようだ。

関連記事

トピックス

鮮やかなロイヤルブルーのワンピースで登場された佳子さま(写真/共同通信社)
佳子さま、国スポ閉会式での「クッキリ服」 皇室のドレスコードでは、どう位置づけられるのか? 皇室解説者は「ご自身がお考えになって選ばれたと思います」と分析
週刊ポスト
松田烈被告
「テレビ通話をつなげて…」性的暴行を“実行役”に指示した松田烈被告(27)、元交際相手への卑劣すぎる一連の犯行内容「下水の点検を装って侵入」【初公判】
NEWSポストセブン
Aさんの左手に彫られたタトゥー。
《10歳女児の身体中に刺青が…》「14歳の女子中学生に彫られた」ある児童養護施設で起きた“子供同士のトラブル” 職員は気づかず2ヶ月放置か
NEWSポストセブン
会談に臨む自民党の高市早苗総裁(時事通信フォト)
《高市早苗総裁と参政党の接近》自民党が重視すべきは本当に「岩盤保守層」か? 亡くなった“神奈川のドン”の憂い
NEWSポストセブン
知床半島でヒグマが大量出没(時事通信フォト)
《現地ルポ》知床半島でヒグマを駆除するレンジャーたちが見た「壮絶現場」 市街地各所に大量出没、1年に185頭を処分…「人間の世界がクマに制圧されかけている」
週刊ポスト
連覇を狙う大の里に黄信号か(時事通信フォト)
《大相撲ロンドン公演で大の里がピンチ?》ロンドン巡業の翌場所に東西横綱や若貴&曙が散々な成績になった“34年前の悪夢”「人気力士の疲労は相当なもの」との指摘も
週刊ポスト
お騒がせインフルエンサーのボニー・ブルー(インスタグラムより)
「バスの車体が不自然に揺れ続ける」“タダで行為できます”金髪美女インフルエンサー(26)が乱倫バスツアーにかけた巨額の費用「価値は十分あった」
NEWSポストセブン
イベント出演辞退を連発している米倉涼子。
《長引く捜査》「ネットドラマでさえ扱いに困る」“マトリガサ入れ報道”米倉涼子はこの先どうなる? 元東京地検公安部長が指摘する「宙ぶらりんがずっと続く可能性」
アドヴァ・ラヴィ容疑者(Instagramより)
「性的被害を告発するとの脅しも…」アメリカ美女モデル(27)がマッチングアプリで高齢男性に“ロマンス”装い窃盗、高級住宅街で10件超の被害【LA保安局が異例の投稿】
NEWSポストセブン
部下と“ラブホ密会”が報じられた前橋市の小川晶市長(時事通信フォト・目撃者提供)
《ラブホ通い詰め問題でも続投》キリッとした目元と蠱惑的な口元…卒アル写真で見えた小川晶市長の“平成の女子高生”時代、同級生が明かす「市長のルーツ」も
NEWSポストセブン
韓国の人気女性ライバー(24)が50代男性のファンから殺害される事件が起きた(Instagramより)
「車に強引に引きずり込んで…」「遺体には多数のアザと首を絞められた痕」韓国・人気女性ライバー(24)殺害、50代男性“VIPファン”による配信30分後の凶行
NEWSポストセブン
本拠地で大活躍を見せた大谷翔平と、妻の真美子さん
《真美子さんと娘が待つスイートルームに直行》大谷翔平が試合後に見せた満面の笑み、アップ中も「スタンドに笑顔で手を振って…」本拠地で見られる“家族の絆”
NEWSポストセブン