芸能

小島よしお 子供の間でブレークの謎をお笑い評論家が解説

 お笑い芸人の小島よしお(32才)が子供の間でブレークしている。毎週レギュラー出演している子供向け番組『おはスタ』(テレビ東京系)では、“スポーツマスター440”として子供たちの運動に関する悩みを解決して、大人気。7月の単独ライブ「小島よしお的おゆうぎ会」では、受付にベビーカーが並び、会場は親子連れで満席。小島が歌うと子供は立ち上がって一緒に歌って踊り、大盛況だった。なぜ小島が子供に人気なのか、お笑い評論家のラリー遠田さんに聞いた。

 * * *
 ひと言で言うと、子供にわかりやすい芸をずっとやっているということだと思います。海パン姿で“そんなの関係ねぇ!”と歌って踊るネタもそうですが、ほかにも、子供向けの歌って踊るネタをやったりしていて、言葉をあまり使わないで、見た目と感覚だけでわかるような芸風をずっと貫いているところが受けているのではないでしょうか。

 子供向けというのは要するに、頭でわかるのではなく体で感じるネタなんです。大人向けの漫才やコントは、大人が今まで社会の中で得て来た知識とか経験がベースとなって作られているから、見ている人も“自分の周りにも、こういうおかしな奴がいるな”という経験を元に理解するから、笑いにつながるんです。
 
 でも子供にはそういうものがないので、純粋に見た目が面白いとか、まねしたくなる歌を歌っているとか、派手にはしゃいでいるとか、裸同然の格好だとか、そういう、ある意味では単純なところで笑える。まさに小島さんの芸がそれなんです。

 子供向け番組に出ている芸人さんは、キャスティングする側も子供が喜びそうな芸人を起用していると思います。『ピラメキーノ』(テレビ東京系)に出ているはんにゃも、動きを使ったわかりやすい芸をしますよね。だから子供に人気がある。

 小島さんは、今は完全に“子供狙い”にシフトしているのではないでしょうか。最初はそこまで意識していなかったと思いますが、子供にやけに受けるということにあるときから気づいて結果的にそうなったんだと思います。他に子供をターゲットとする芸人が少ないので、そこに活路があると思ったんじゃないですかね。

 小島さんは、これからもこの路線で活躍していけると思います。逆にこのジャンルはライバルがいないというか、やりたくてもできるものではない。小島さんは体を鍛えたりもしていますし、見せる体をつねに意識しています。それは今後の子供向け路線を見据えてのことかもしれません。しばらくこの人気は続くのではないでしょうか。

関連キーワード

関連記事

トピックス

水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
3大会連続の五輪出場
【闘病を乗り越えてパリ五輪出場決定】池江璃花子、強くなるために決断した“母の支え”との別れ
女性セブン
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン