アベノミクスとはいうけれど、サラリーマンの月給はなかなか上がらず、家計は厳しいまま。なんていう人も多いはず。東京都に住む金融関係勤務のKさん(42才)は、家計がピンチになり、奥さんからひどい仕打ちを受けたという。Kさんが告白する。
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「やああ~ん。今月も赤字~」と頭を抱えて叫んだ妻(37才)が、「こうなったら最終手段。明日からお弁当にするわ」と言いだしたんです。
よくよく聞けば、家に金がないからぼくの昼飯代を含む小遣いを出せ。その代わり、弁当を持たせると、こういうわけ。
抵抗したってムダなのはいやというほど思い知らされているけど、妻に“カツアゲ”されたのは初めてです。
それに妻はとんでもない朝寝坊で、ここ数年、朝食さえもまともに作らなかったんですよ。こんなにハードルあげて大丈夫?
と、心配した通り、翌朝ぼくが目を覚ますと妻は大いびき。「おい、弁当作るんじゃないのか」と揺り起こすと「う~ん、ムニャムニャ…。そ、そうだよねえ~」と面倒くさそうにむっくり起き上がって台所へ。
弁当なんて久しぶりだな~とちょっとだけ胸を弾ませたけど、わずか数秒で台所から出てきた妻から手渡された容器がやたら軽いんですよ。でもかわいい布で包まれていて、いかにもお弁当。それにしても軽い。
お昼に包みを解いて、何が出てきたと思いますか? お湯を注いで食べるソース焼きそばですよ!
次の日、文句を言ったら「じゃあ、これ持っていっていいよ」って、食パン一斤を差し出されました。
「ふざけんなっ」と怒ったけど、空腹よりマシかなと気を取り直して食パン2枚、自分でお弁当箱につめて…。すみません。ちょっと泣いていいですか。
※女性セブン2013年10月17日号